インフルエンザのピークが過ぎると、次は花粉のシーズンが到来します。つらい花粉症で何度も病院にお世話になっている方はいるのではないでしょうか?
その最中、病院で処方したお薬が今では次々と市販の鼻炎薬として販売されています。今回解説する「エバステルAL」という製品もその一つに当てはまります。そこで、市販のアレルギー専用鼻炎薬のエバステルALについて詳しく見ていきましょう。
エバステルALについて
エバステルALとは、市販薬に該当するアレルギー専用の鼻炎薬です。ドラッグストアや薬局、ネット通販など販売されています。また、エバステルALは製品の名前であり、「エバスチン」という有効成分を含有しています。
病院で処方されていた成分が市販薬になった
このエバスチンという成分ですが、もともとは医療用医薬品として使用されており、長年の実績やある程度の安全性が見込まれている製品に限り市販薬として製品化されます。これらの基準を経て市販化された医薬品を「スイッチOTC」といい、エバステルALは2012年の11月にスイッチOTCとして承認されました。
エバステルALの効能・効果について
エバステルALは、花粉やハウスダストによるアレルギー性鼻炎の症状を緩和させる効果があります。アレルギー性鼻炎はくしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状を抑える働きがあります。花粉やハウスダストがなぜアレルギーを引き起こすかについて別の記事で解説しますので、ここでは簡単に紹介します。
過剰なアレルギー反応
アレルギー反応は、自分の身体の異変を察知するための自己防衛反応でもあります。しかし、身体の害にならない花粉過剰に反応することでも、アレルギー反応を引き起こします。この花粉やハウスダストのアレルギー反応に関わる1つの要因に「ヒスタミン」という物質が関与しています。
では、エバステルALがアレルギー性鼻炎に効果を示すのはなぜでしょうか?次を見ていきましょう。
エバステルALがヒスタミンをブロック
エバステルALは、ヒスタミンなどのアレルギー誘発物質をブロックする働きがあり、アレルギー性鼻炎による諸症状を改善します。
エバステルALを服用するタイミング
1日の中で服用するタイミングについて
エバステルALを服用するタイミングは「寝る前」です。このお薬は約1日中作用が持続するので、1日1回で継続した効果を得られます。このお薬は服用した後が最大作用になります。その際、副作用で眠くなる可能性があるため、副作用をなるべく回避するために寝る前の服用になっているかと推測できます。また、就寝前に飲み忘れた場合、前回服用した時点から24時間空ければいつでも良いでしょう。
<ポイント>
1日1回、1回1錠を寝る前に服用
毎年花粉症に悩まされる方へ
毎年花粉症でお困りの方は、花粉が飛ぶ時期軽い症状がで始めた際に服用を開始することをおすすめします。症状がひどくなってから服用するよりも効果的かと思います。
このような症状の方におすすめ
アレグラやクラリチンでは症状が改善しなかった方におすすめです。これらよりもアレルギー性鼻炎に対して効果が高いからです。一方で、先ほどの薬より眠気の副作用が現れる可能があるので注意しましょう。なお、エバスチンALは、他の第一世代の抗ヒスタミン薬よりは眠気が現れにくいタイプのお薬です。
エバステルALを服用できない方
使用する際の注意点
まとめ
エバステルALはアレルギー性鼻炎に対して比較的効果のあるお薬です。他の抗ヒスタミン薬と比べた場合でも、効果が得られやすく服用回数が少ないため利便性があるためおすすめです。ただし、その分副作用によって眠くなる可能性があるので十分に注意してください。
つらい花粉のシーズンを乗り切りましょう!
製品紹介
商品名 | エバステルAL |
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成分名 | エバスチン |
内容量と金額(税抜) | 6錠 1,400円 |
12錠 2,000円 |
参考文献: