水虫の市販薬を買う前に注意。市販薬を使ってはいけない人は?

水虫は男女問わず発症する病気です。足のガサガサやかゆみから「もしかして水虫?」と不安になる方も多いでしょう。そんなとき、手軽に購入できる水虫の市販薬は良い対処法の一つですが、なかには市販薬を使ってはいけない人がいます。今回は水虫の市販薬を買う前に知っておくべき注意点について紹介します。

そもそも水虫は市販薬で治るの?

水虫とは俗称であり、正式名称は『足白癬(あしはくせん)』です。「白癬菌と呼ばれるカビ(真菌)」が皮膚の表面にある角質で繁殖し、かゆみやヒビ、水疱(すいほう)などを生じます。

カビ(真菌)による感染症には『抗真菌薬』が用いられます。

市販薬の中にも抗真菌薬は販売されており、なかには病院で処方される「医療用医薬品と同成分」の商品も存在します。そのため、「市販薬での水虫の治療は可能」です。

しかし、人によっては市販薬での治療は控えたほうが良い場合もあります。

水虫は市販薬で対処しよう

水虫 女性

では、どのような人が水虫を市販薬で対処することが可能なのでしょうか?

購入できる人

購入をおすすめできる人は、『病院やクリニックで水虫と診断された人』です。医療機関で以前治療をおこなっていたが水虫が再発してしまった場合、市販薬での対処をおすすめします。

水虫の市販薬について知りたい方はこちらをご覧ください。

購入をおすすめできない人

一方、病院などで「水虫」と診断されていないけど、足のかゆみやカサつきから「水虫かも」と自己判断で市販薬を使用するのは控えましょう。

実際には水虫と診断を受けていなくても購入はできます。しかし、水虫と診断されていない状態で市販の水虫薬を使用するのはおすすめしません。

理由として、足の症状(かゆみ、水疱(すいほう)など)は、原因が水虫以外の場合も多くあり、自己判断での使用がかえって治りを遅くしたり、症状の悪化を招いたりする可能性があるからです。

水虫の市販薬を使えない人

ばつ 女性

医療機関で以前に「水虫」と診断された人のなかでも注意が必要です。

以下に当てはまる人は市販薬の使用を控えましょう。

爪が濁っている

爪は皮膚の一部であるため、水虫を放って置くと爪にまで繁殖します。これが『爪白癬』です。

爪白癬になると、市販薬にて対処できません。なぜなら、「市販薬の塗り薬では有効成分が爪に浸透しない」からです。そのため爪が濁っている方は病院にて処方される医療用医薬品で治療しましょう。

炎症やあかぎれがある

炎症やあかぎれなど痛みがある場合や広範囲に症状がある場合は、市販薬ではなく医療機関に受診することをおすすめします。抗真菌薬だけでは治せない可能性があります。

糖尿病

糖尿病の人は免疫力が低下しており、感染症にかかかりやすいです。水虫も感染症のひとつであり、炎症やかゆみなどを引き起こしやすい傾向にあります。また、糖尿病の人は健康な人に比べて爪白癬の発症リスクが2.77倍であるとのデータもあることから、糖尿病の人は病院を受診するようにしましょう。

上記に該当しない場合は市販薬で対処できる

水虫と診断された経験があり、かつ上記に当てはまらなければ市販薬で対処してみましょう。また『2週間使用しても症状が改善しない』場合は、水虫ではない可能性があるため皮膚科医へ相談することをおすすめします。

水虫は治ったと感じても再発します。そのため、根気強く治療することが重要です。市販薬を上手に活用しながら水虫を改善していきましょう。

水虫の市販薬について知りたい方はこちらをご覧ください。

参考文献

白癬(水虫・たむしなど) Q10 – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)

Prevalence and epidemiology of toenail onychomycosis in diabetic subjects: a multicentre survey – PubMed (nih.gov)

監修者プロフィール

Nobuhiro Nagao
Nobuhiro Nagao薬剤師/webライター
病院薬剤師として6年勤務。主にがん領域を経験。
現在は調剤薬局にて経営者かつ薬剤師として地域の健康サポートに取り組んでいます。
また、webライターとしてOTCやセルフメディケーションについて正しい医療情報を発信し、悩みを解消できる記事作成に励んでいます。

一緒にセルフメディケーションについて知識を増やしていきましょう。

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