日焼けは多くの人が経験する症状ですが、重度の日焼けは皮膚に水ぶくれを引き起こすことがあります。
この記事では、日焼けによる水ぶくれの原因とその対処法について詳しく解説します。さらに、予防策や効果的なケア方法についても紹介しますので是非ご覧ください。
日焼けによる水ぶくれの原因
日焼けは、紫外線が皮膚にダメージを与えることで発生します。症状は人それぞれですが、皮膚のヒリヒリや赤らみ、ひどい場合はプツプツや水ぶくれを引き起こします。
皮膚の水ぶくれは紫外線によってダメージをうけた細胞から染み出た成分などが表皮の薄い膜の下にたまって膨れたものと考えられています。
日焼け後の水ぶくれは基本的に受診
皮膚が日焼けによって水ぶくれを起こしている状態は、重症度が高く、基本的には皮膚科などを受診して治療を受けることが優先です。ここでは受診するまでの応急処置として、何をすればいいのかを紹介していきます。
日焼け後の水ぶくれの応急処置
日焼けをした後は初期対応が重要です。適切なケアを行うことで、痛みやダメージを最小限に抑えることができます。
流水などで冷やす
まず、日焼けした皮膚を冷やすことが大切です。流水で皮膚を冷やすことで、炎症を抑え、痛みを和らげることができます。冷たすぎると皮膚を傷つけてしまうため、冷やしすぎには注意してください。
水ぶくれのケア
水ぶくれができた場合は、無理に破らないようにしましょう。水ぶくれは無理につぶさずに清潔なガーゼや包帯で保護し、感染を防ぐようにしましょう。
日焼けによる水ぶくれを防ぐための対策
日焼けを予防するための対策を実践することで、日焼けによる水ぶくれを防ぐことができます。
日焼け止めの使用
SPFとPAの表示を確認し、自分の肌や活動に合った日焼け止めを選びましょう。適切な量を使用し、2~3時間ごとに塗り直しすることが大切です。
SPF:紫外線のB波(UVB)を防ぐ効果の高さ(2~50で表される)
PA:紫外線のA波(UVA)を防ぐ効果の高さ(+、++、+++、++++の4段階で表される)
※UVAとは…日差しを浴びた後にすぐに肌を黒くする紫外線のこと。肌の深部にまで到達する。
※UVBとは…肌に炎症を起こさせる紫外線のこと。肌の表面に影響を与える。
衣類での保護
UVカット素材の衣類や帽子、サングラスを活用して、直接日光に当たらないようにしましょう。特に夏の強い日差しの中では、これらのアイテムを利用することで、日焼けを防ぐ効果が高まります。
なるべく日光を避ける
日中の直射日光を避け、日陰で過ごすように心がけましょう。影を利用して休憩することで、紫外線の影響を軽減することができます。
日焼け後のスキンケア
日焼け後のスキンケアは、皮膚の回復を助け、痛みを和らげるために重要です。
洗顔と入浴
日焼け後の皮膚はデリケートなので、優しく洗うことが重要です。熱いお湯を避け、ぬるま湯で洗顔や入浴を行いましょう。強くこすらず、泡立てた石鹸を優しく肌にのせるようにして洗います。
保湿と修復
保湿クリームやセラミドを含む製品を使用して、日焼けした皮膚に潤いを与え、修復を促進しましょう。
継続的なケア
日焼け後の数日間は、特に注意してスキンケアを行いましょう。新しい皮膚が生成されるまでの期間は、さらなるダメージを避けるために、紫外線対策を徹底することが重要です。
まとめ
日焼けによる水ぶくれは、皮膚のダメージが強いため、皮膚科を受診するようにしましょう。受診するまでの適切な対応と予防策でその影響を最小限に抑えることができます。日焼けした際は、まず冷却と保湿をしっかり行い、水ぶくれを破らないように注意しましょう。
予防のためには、日焼け止めの正しい使用、UVカット素材の衣類や帽子、サングラスの利用、そして日陰で過ごす習慣を身につけることが重要です。これらの対策を実践することで、日焼けによる水ぶくれを防ぎ、健康的な肌を保てるようにしていきましょう。
参考資料
https://hc.mt-pharma.co.jp/hifunokoto/selfmedication/1598
https://hc.mt-pharma.co.jp/hifunokoto/solution/434
https://hc.mt-pharma.co.jp/hifunokoto/solution/1600
https://www.yuskin.co.jp/hadaiku/detail.html?pdid=143
執筆者 / ファクトチェック / 監修者
Yosuke Fukuoka
【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。
Nobuhiro Nagao
病院薬剤師として6年勤務。主にがん領域を経験。
現在は調剤薬局にて経営者かつ薬剤師として地域の健康サポートに取り組んでいます。
また、webライターとしてOTCやセルフメディケーションについて正しい医療情報を発信し、悩みを解消できる記事作成に励んでいます。
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