メンタームU20クリームの効果は保湿のみ？二の腕のブツブツやかかとのガサつきも改善

2020.12.05 / 最終更新日：2024.10.03

冬の肌トラブルといえば『お肌の乾燥』です。お肌の乾燥により『手あれ』や『かかとのガサつき』などさまざまな場所にトラブルが出てきます。今回は乾燥して荒れてしまった肌にうるおいとなめらかさを取り戻す『メンタームU20クリーム』について、成分の特徴や意外と知らない効果について解説します。

メンタームu20クリームとは

メンタームU20クリームは、株式会社近江兄弟社から発売されている外皮薬です。配合されている『尿素』が、角質層水分保持作用や角質軟化作用によって肌のうるおいとなめらかさを保つ働きが特徴です。

また『抗炎症』成分や『血行促進』成分が配合されているため、手指の『あれ』に対してもケアができるメリットがあります。剤形はクリームタイプなので、使用感は『しっとり』しています。

どんな症状に使える？

メンタームU20クリームは手指のあれ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、老人の乾皮症、さめ肌に効果があります。

角化症とは

角化症は皮膚の角質層（皮膚の一番外側の部分）が『厚くなる』『かたくなる』疾患のことです。多くの病気の中でも皮膚が硬くなる病気の総称として角化症と呼びます。原因は遺伝的なものと外部の刺激によるものに大きく別れます。特に女性がイメージしやすいのが『かかと』の角化症です。かかとがカチカチに厚く、硬くなり、夏などの露出が多い時期に相談が増えることが多いです。

さめ肌とは

さめ肌は皮膚の毛穴に『ブツブツ』とした発疹ができる疾患で主に二の腕にできるのが特徴です。正式には毛孔性苔癬（もうこうせいたいせん）と呼ばれ、発疹は触ると『ザラザラ』とした感触ですが、痛みなどの自覚症状を伴うことはありません。二の腕以外にも太もも、肩、背中、おしりにできることもあります。

意外と知られていない効果とは？

メンタームU20クリームは『保湿クリーム』というイメージが強いですが、二の腕の『ブツブツ』やかかとの『ガサつき』に対しても効果があります。効能効果では二の腕のブツブツはさめ肌、かかとのガサつきは角化症に該当するのでこれ1つで手荒れはもちろん、夏にケアできなかった二の腕やかかと部分の悩みも改善できます。

メンタームu20クリームに含まれる成分

尿素

メンタームU20クリームには『尿素』が20%配合されています。主にお肌にうるおいとなめらかさを与える目的で配合されてます。尿素配合の保湿クリームでは尿素濃度が『10%』と『20%』のタイプに大きく分かれており、一般的には20%タイプの方がよりお肌をやわらかく、なめらかに保つことができます。また尿素には大きく2つの働きがあります。

角質層水分保持作用

簡単に表現すると保湿作用です。尿素には角質の水分をしっかりとつかまえて、お肌の乾燥を防ぐ働きがあります。そのため、お肌に尿素を塗ることで、お肌をみずみずしい状態に保つことができます。

角質軟化作用

メンタームU20クリームに配合している尿素の働きで意外と知られていないのが角質軟化作用です。効能効果にある『角化症』とは皮膚の角質層が硬く厚くなり、お肌がガサつく状態です。尿素にはこの角質軟化作用によってお肌の余分な角質を取り除き、お肌をやわらかく、なめらかにする働きがあります。

グリチルリチン酸二カリウム

メンタームU20クリームにはグリチルリチン酸二カリウムが0.5%配合されています。抗炎症作用により、お肌の荒れの元になる『炎症反応』を抑えます。

トコフェロール酢酸エステル

メンタームU20クリームにはトコフェロール酢酸エステルが0.5%配合されています。血行促進作用により、皮膚の生まれ変わりを助けます。

薬剤師からポイント

二の腕の『ブツブツ』やかかとの『ガサつき』にも使える

メンタームU20クリームに配合されている『尿素』にはお肌のうるおいを保つだけではなく、お肌をやわらかく、なめらかにする働きがあります。その為、冬場の乾燥対策としてはもちろん、夏場に気になっていた二の腕の『ブツブツ』やかかとの『ガサつき』に対してもお使い頂けます。毎日のケアで『手触りの良い』しっとりなめらかなお肌を取り戻していきましょう。