コロナワクチンの3回目接種が近づく中、頭痛や発熱などワクチンの副反応に備えて家族で服用できるアセトアミノフェン配合の解熱鎮痛剤をお探しの方も多いのではないでしょうか?今回は、解熱鎮痛剤のバファリンシリーズの中でアセトアミノフェン配合の商品はあるのか解説していきます。
薬剤師からのポイント
有名な『バファリンA』の成分はアスピリン配合
現在9種類発売されているバファリンシリーズの中でもっとも有名な商品が『バファリンA』です。解熱鎮痛成分は、アセトアミノフェンではなくアスピリンが配合されています。
アセトアミノフェンを配合するバファリンシリーズについては以下で詳しく紹介します。
風邪やインフルエンザのときにも使える?
風邪症状にはどちらも適応がありますが、インフルエンザ発病時ではバファリンA(アスピリン)は使用できません。インフルエンザウイルス感染にアスピリンを服用してしまうとけいれんなどの中枢神経症状を起こし、インフルエンザ脳症という重い合併症を引き起こすことがあるので注意しましょう。一方、アセトアミノフェンはインフルエンザ発病時の主体の解熱剤です。しかし、インフルエンザは市販薬で対処せず医療機関へ受診するようにしましょう。
家族で服用するなら『バファリンルナJ』
バファリンシリーズの中で大人も子供も服用できるのは『バファリンルナJ』です。
バファリンルナJはアセトアミノフェン単剤の商品であり、7歳から服用することができるため、家族の常備薬として重宝する商品です。
バファリンシリーズでアセトアミノフェン配合の商品
こちらでは9種類のバファリンシリーズの中でアセトアミノフェン配合の商品を紹介します。バファリンシリーズにはアセトアミノフェンのみ配合してる商品とアセトアミノフェン+他の解熱鎮痛成分を配合している商品があります。
アセトアミノフェン配合製剤の比較
有効成分がアセトアミノフェンのみ
バファリンルナJ
7歳から服用できる解熱鎮痛剤です。1錠あたりアセトアミノフェンを100mg配合しています。
小児用バファリンCⅡ
3歳から14歳のお子様が服用できる解熱鎮痛剤です。1錠あたりアセトアミノフェンを33mg配合しています。
小児用バファリンチュアブル
3歳から14歳のお子様が服用できる解熱鎮痛剤です。1錠あたりアセトアミノフェンを50mg配合しています。こちらは水なしで服用できるチュアブルタイプのため、外出時や急な頭痛・発熱などの症状でお困りの際にも使用することができます。
有効成分がアセトアミノフェン+他の解熱鎮痛成分
バファリンプレミアムDX
15歳から服用できる解熱鎮痛剤です。1回(2錠中)あたりイブプロフェンとアセトアミノフェンを160mgずつ配合しています。また胃があれるのを防ぐ成分や、痛みをおさえる働きを助ける成分も配合しています。眠くなりやすい成分を配合しておらず、効果をはやく実感できるよう錠剤の溶けやすさにもこだわった商品です。
バファリンプレミアム
15歳から服用できる解熱鎮痛剤です。1回(2錠中)あたりイブプロフェンとアセトアミノフェンを130mgずつ配合しています。また胃があれるのを防ぐ成分や、痛みをおさえる働きを助ける成分を2成分配合しています。こちらは眠くなりやすい成分を配合しています。効果をはやく実感できるようバファリンプレミアムDXと同様に錠剤の溶けやすさにもこだわった商品です。
バファリンルナi
15歳から服用できる解熱鎮痛剤です。1回(2錠中)あたりイブプロフェンとアセトアミノフェンを130mgずつ配合しています。また胃があれるのを防ぐ成分や、痛みをおさえる働きを助ける成分も配合しています。眠くなりやすい成分は配合していません。
アセトアミノフェンの含有量の比較
バファリンシリーズの効能効果・用法用量
バファリンプレミアムの効能は下記の通りです。
(1)頭痛・肩こり痛・月経痛(生理痛)・腰痛・関節痛・神経痛・筋肉痛・咽喉痛・歯痛・
抜歯後の疼痛・打撲痛・ねんざ痛・骨折痛・外傷痛・耳痛の鎮痛
(2)悪寒・発熱時の解熱
用法・用量、副作用はサイトを参考にしてください。
服用できない方や服用に関して注意が必要な方もいるので、購入する際には薬剤師・登録販売者にご相談ください。
まとめ
バファリンシリーズは商品によって解熱鎮痛成分の種類や配合量、使用年齢が異なります。家族で服用できるアセトアミノフェンのみのバファリンをお探しの方は『バファリンルナJ』がおすすめです。ぜひ、商品選びの参考にしてみてください。
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参考資料
・製品一覧/頭痛にバファリン/ライオン株式会社
https://www.bufferin.net/products/premiumdx.htm
・よくあるご質問/頭痛にバファリン/ライオン株式会社
https://www.bufferin.net/faq/
執筆者 / ファクトチェック / 監修者
Nobuhiro Nagao
病院薬剤師として6年勤務。主にがん領域を経験。
現在は調剤薬局にて経営者かつ薬剤師として地域の健康サポートに取り組んでいます。
また、webライターとしてOTCやセルフメディケーションについて正しい医療情報を発信し、悩みを解消できる記事作成に励んでいます。
一緒にセルフメディケーションについて知識を増やしていきましょう。
Yosuke Fukuoka
【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。