虫刺されが治らずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか?虫刺されは一見軽い症状に見えますが、長引くこともあります。
本記事では、虫刺されが治らない原因や対処法について詳しく解説します。市販薬の選び方やセルフケアのポイント、予防策も紹介し、少しでも症状を改善するための参考にしてください。
虫刺されが治らない原因
虫刺されが長引く理由はいくつか考えられます。まず、アレルギー反応が強く出ることがあります。蚊やダニなどの刺咬に対して体が過剰に反応し、炎症が長引く場合があります。
また、かきむしることで皮膚に傷がつき、そこから二次感染が起こることも一因です。さらに、免疫力が低下していると、自然治癒力が弱まり、症状が長引くことがあります。
市販薬の選び方
虫刺されを効果的に治療するためには、市販薬の選び方が重要です。以下のような成分を配合した市販薬が一般的に使用されます。
抗ヒスタミン剤
かゆみを引き起こす原因物質の1つであるヒスタミンのはたらきを抑えることでかゆみを抑える効果があります。
抗ヒスタミン剤を配合した代表的商品
- 新レスタミンコーワ軟膏
- 新ウナコーワクール
などがあります
ステロイド剤
かゆみの原因となる炎症を抑える効果があります。また毛細血管を引き締めることで皮膚の赤みやかゆみを抑えます。強いかゆみや炎症、皮膚の赤みがある場合にはステロイド剤を選択するとよいでしょう。
ステロイド剤を配合した代表的な商品
- リンデロンVs
- ベトネベート
- フルコートf
- 液体ムヒS2a
- ムヒアルファEX
などがあります
自分に合った市販薬を選ぶ際には、これらの成分とその効果を理解し、自分の症状に最も適したものを選ぶことが大切です。
効果的なセルフケア方法
市販薬と併せて、効果的なセルフケアも症状の緩和に役立ちます。
冷たいタオルなどで冷やす
冷たいタオルやアイスパックを使って患部を冷やすことで、炎症を抑え、かゆみを軽減します。
クリームなどで保湿する
乾燥はかゆみを悪化させることがあるため、保湿クリームを使用して皮膚を保湿することが重要です。
ひどい場合は医療機関を受診する
虫刺されが数日続く場合や、市販薬を使用しても改善が見られない場合は、皮膚科医に相談することをおすすめします。専門家の診察を受けることで、より適切な治療法を見つけることができます。
また、虫刺され以外にも皮膚のトラブルが考えられるため、自己判断で放置せず、適切な医療を受けることが重要です。
虫刺されの予防策
虫刺されを防ぐためには、以下のような予防策を講じることが効果的です。
虫除けスプレーを使用する
ディートやイカリジンを含む虫除けスプレーを使用することで、虫刺されを防ぐことができます。
長袖長ズボンなど衣類を工夫する
長袖や長ズボンを着用し、肌の露出を避けることが大切です。また、明るい色の衣類は虫を寄せ付けにくいとされています。
部屋の掃除をこまめに行う
室内の清掃を徹底し、虫の発生を防ぐために窓やドアに網戸を設置することが効果的です。
まとめ
虫刺されが治らない場合、アレルギー反応や二次感染、免疫力の低下などが考えられます。市販薬を適切に選び、冷やす・保湿などのセルフケアを行うことが重要です。
症状が長引く場合は専門家に相談し、適切な治療を受けましょう。予防策として虫除けスプレーの使用や住環境の整備を心がけ、虫刺されを防ぐことが大切です。
自分に合った対策を見つけ、快適な生活を送りましょう。
参考資料
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執筆者 / ファクトチェック / 監修者
Yosuke Fukuoka
【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。
Nobuhiro Nagao
病院薬剤師として6年勤務。主にがん領域を経験。
現在は調剤薬局にて経営者かつ薬剤師として地域の健康サポートに取り組んでいます。
また、webライターとしてOTCやセルフメディケーションについて正しい医療情報を発信し、悩みを解消できる記事作成に励んでいます。
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