腰痛に効く薬を徹底解説!タイプ別の使い方と注意点を紹介

腰痛に効く薬を徹底解説!タイプ別の使い方と注意点を紹介

「朝起きると腰が痛い…」
「長時間座っていると腰がつらい…」

腰痛は、多くの人が日常的に感じる症状です。重い物を持ったり、同じ姿勢を続けたりすると、腰に負担がかかり、痛みを感じることがあります。腰痛は軽度なものから慢性的なものまで幅広いですが、適切な市販薬を使って早めに対処することが重要です。

この記事では、腰痛に効く市販薬の選び方や使い方、日常生活で取り入れられるケアについて詳しく解説します。

腰痛の主な原因とは

腰痛の主な原因とは

腰痛にはさまざまな原因があります。正しい薬を選ぶためには、まず腰痛の原因を知ることから始めましょう。

筋肉の緊張や炎症

重い物を持ち上げたり、長時間同じ姿勢を続けたりすると、腰の筋肉が過度に緊張し、血行不良を起こすことで痛みを引き起こします。

また、過度な運動や急な動きが原因で、筋肉や靭帯が炎症を起こし、腰痛になることもあります。

姿勢の悪さ

座りっぱなしや猫背など、姿勢が悪いと腰に余計な負担がかかり、痛みを引き起こします。特に、デスクワークや運転などで長時間同じ姿勢を続けることが腰痛の原因となります。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、腰椎の間にある椎間板内の髄核が突出し、神経を圧迫して痛みを引き起こす状態です。神経が圧迫されるため、腰の痛みだけでなく、足やお尻にも痛みが広がることがあります。

加齢による変化

年齢とともに腰椎や骨、筋肉が弱くなり、腰痛が起こりやすくなります。特に、椎間板が劣化して潤滑性が低下すると、腰に負担がかかりやすくなります。

腰痛に効く市販薬の種類と特徴

腰痛に効く市販薬の種類と特徴

腰痛を緩和するための市販薬には、さまざまな種類があります。それぞれの薬の特徴を理解し、症状に合ったものを選びましょう。

飲み薬

解熱鎮痛成分

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、痛みや炎症を抑える効果があり、腰痛に広く使われます。筋肉の緊張や炎症が原因の腰痛に対して効果的です。

  • イブプロフェン:炎症や痛みを抑える効果で、腰痛を改善します。。
  • アスピリン:鎮痛・抗炎症作用があり、軽度から中程度の腰痛に適しています。
  • ロキソプロフェン:痛みを早く抑える効果があり、即効性が期待できるため、強い腰痛に向いています。

筋弛緩成分

筋肉の緊張を緩めることで、腰痛を和らげる薬です。特に、腰の筋肉が凝り固まってしまった腰痛に効果的です。

  • クロルゾキサゾン:硬直した筋肉を緩める働きがあり、、筋肉のこりや緊張を原因とする腰痛に効果的です。
  • メトカルバモール:神経の反射を抑えることで、筋肉の異常な緊張やこりを除いて腰痛を改善します。

外用薬(塗り薬や貼り薬)

腰に直接塗ったり、貼ったりするタイプの薬は、痛みのある箇所にピンポイントで効果を発揮します。鎮痛成分が含まれている商品が多く、局所的な腰痛に有効です。

  • フェルビナク:鎮痛・抗炎症作用があり、筋肉や関節の痛みを抑える効果があります。
  • インドメタシン::鎮痛・抗炎症作用効果があり、筋肉や関節の痛みを効果的に抑えます。
  • ジクロフェナク:鎮痛・抗炎症作用があり、他の成分より高い鎮痛効果が期待できます。

ビタミン剤

ビタミンB12などのビタミンは、神経の機能をサポートし、腰痛を軽減する効果があります。特に、神経痛による腰痛に有効です。

  • ビタミンB12:神経の修復を助け、神経痛による腰痛の軽減に役立ちます。

市販薬の効果的な使い方

市販薬の効果的な使い方

市販薬を効果的に使用するためには、正しい使い方を守ることが重要です。以下のポイントを押さえて、腰痛を早く和らげましょう。

使用量を守る

市販薬は、指定された用法・用量を守って使用することが大切です。過剰に服用・使用すると副作用が発生する恐れがあるため、説明書をしっかりと確認しましょう。

痛みを感じたら早めに使用する

痛みを感じたら、早めに市販薬を使用することで、痛みがひどくなる前に対処できます。特に、急性の腰痛には早期の対応が重要です。

外用薬は適切に使用する

塗り薬や貼り薬を使用する際には、患部を清潔にしてから塗布することで、効果を高めることができます。また、塗りすぎや貼りすぎには注意し、指示に従って使用しましょう。

腰痛を予防するための生活習慣

腰痛を予防するための生活習慣-

市販薬を使うだけでなく、腰痛を予防するためには日常生活の見直しが大切です。以下のポイントを実践して、腰痛を防ぎましょう。

正しい姿勢を保つ

デスクワークや家事など、長時間同じ姿勢を続ける際には、正しい姿勢を意識しましょう。背筋を伸ばし、腰に負担をかけないようにすることが重要です。

適度な運動を取り入れる

腰周りの筋肉を強化することで、腰痛を予防できます。ウォーキングやストレッチ、軽い筋トレを日常に取り入れ、腰を支える筋肉を鍛えましょう。

重い物を持つ際の注意

重い物を持ち上げる際には、腰に負担をかけないよう、膝を曲げて持ち上げることが大切です。また、無理に重い物を持たないよう心がけましょう。

体重管理を行う

体重が増えると、腰への負担が増加します。適切な体重を維持することで、腰痛の予防に繋がります。バランスの取れた食事と適度な運動を心がけましょう。

まとめ

腰痛は、多くの人が抱える症状ですが、市販薬を正しく使用することで痛みを和らげることができます。症状や原因に合わせた薬を選び、適切なタイミングで使用することが大切です。

また、日常生活で腰痛を予防するための習慣を取り入れることで、痛みの再発を防ぎ、快適な生活を送ることができます。腰痛に悩んでいる方は、この記事を参考にして、自分に合った市販薬や生活習慣を取り入れてみましょう。

腰痛が慢性化していたり薬を使っても痛みが続く場合は、早めに医師に相談することが重要です。腰痛の原因を正確に理解し、適切な治療を受けることで、痛みを根本から解消することが可能です。

市販薬を上手に活用しながら、日常生活でのケアをしっかり行い、腰痛のない快適な生活を手に入れましょう。

参考資料

腰痛の症状・原因|くすりと健康の情報局 
腰痛の原因 腰の痛みを招くさまざまな要因 
腰痛症:日経メディカル 
コリホグス – 製品情報 – 小林製薬株式会社 
ドキシン錠の特徴・効能 | 健康サイト 

執筆者 / ファクトチェック / 監修者

Author profile

Yosuke Fukuoka

薬剤師

【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。

Author profile

Nobuhiro Nagao

薬剤師

病院薬剤師として6年勤務。主にがん領域を経験。
現在は調剤薬局にて経営者かつ薬剤師として地域の健康サポートに取り組んでいます。
また、webライターとしてOTCやセルフメディケーションについて正しい医療情報を発信し、悩みを解消できる記事作成に励んでいます。

一緒にセルフメディケーションについて知識を増やしていきましょう。

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