「太田胃散、いい薬です」のCMで有名なOTC医薬品の太田胃散。CMで胃を良くする薬として知名度は高いと思いますが、実際にどのような成分が入っているのかなどの詳しいことを知る機会は少ないと思います。今回は太田胃散に着目して解説していきますのでご覧ください。
太田胃散とは
太田胃散とは株式会社太田胃散から発売されている胃の痛みや、胸やけ、胃もたれなどに服用できる総合胃腸薬です。第2類医薬品であり医師の処方せんなどは必要なく、ドラッグストアなどで購入することができます。
太田胃散は豊富なラインナップ
太田胃散には豊富なラインナップがあり、自分にあったものを選んで購入することができます。
・太田胃散A<錠剤>
食べ物の分解を助ける消化酵素が複数含まれていて、胃もたれ、食べすぎなどの症状がある人に適している
・太田胃散<内用液>
10種類の生薬にカルニチンという胃を元気にする成分が含まれている液剤。飲みすぎ、二日酔いで胃が弱った人に適している
・太田漢方胃腸薬Ⅱ
・太田胃散整腸薬
・太田胃散整腸薬 デ・ルモア錠など
太田胃散の特徴
ここでは太田胃散の特徴について解説します。
7種の芳香性健胃生薬
太田胃散の中にはケイヒ、ウイキョウ、ニクズク、チョウジ、チンピ、ゲンチアナ、ニガキ末という7種類の生薬が含まれています。これらの生薬は健胃生薬といわれており匂いや味により弱った胃の働きを良くすると考えられています。
4種の制酸剤とl-メントール配合でスッキリ
太田胃散には7種の生薬の他、胃酸の働きを抑える炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウムという制酸剤と清涼感があるl-メントールが配合されています。このl-メントールの清涼感と7種の生薬の香りによりスッキリ爽やかな服用感が得られるといわれています。
第二類医薬品
太田胃散は第二類医薬品であり、医師の処方せんなどは必要なく、ドラッグストアなどで購入することができます。
太田胃散の効能効果・用法用量
太田胃散の効能効果
飲みすぎ、胸やけ、胃もたれなどに効果があります。太田胃散の用法用量
1日3回の服用で、1回が専用の計量スプーン一杯
年齢などにより用法用量が異なります。
効能効果、用法用量の詳細は太田胃散の添付文書をご覧ください。
薬剤師からのポイント
透析を受けている人、8歳未満は服用できない
透析を受けている人はアルミニウム製剤が含まれるため服用できません。
腎臓が悪い方で太田胃散を服用したいという方は、医師、薬剤師または登録販売者に相談するようにしてください。
また8歳未満の子供さんは服用してはならないとされています。
まとめ
今回は総合胃腸薬の太田胃散について解説しました。商品によって含まれている成分、生薬が異なり、それぞれのシリーズに特徴があります。そのためご自身の症状にあった薬を選ぶことができますので、この記事が参考になると幸いです。
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執筆者 / ファクトチェック / 監修者
Ryunosuke Koriyama
調剤薬局勤務の薬剤師
その他、准看護学校講師、地域薬剤師会理事、地域学校薬剤師といった地域薬剤師会の業務を行なっている。
Yosuke Fukuoka
【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。