クラリチン®EXの効果や副作用とは?鼻炎薬の成分について知ろう

CMでもおなじみのアレルギー専用鼻炎薬『クラリチン®EX』。みなさんも花粉の時期に1度は見たことがあるのではないでしょうか?

花粉の時期にはクラリチン®数多く店頭に並び、どれを選べばよいかわからないと悩む方もいるかもしれません。また、病院で鼻炎薬を処方された方はどの成分が同じか気になるでしょう。

今回はクラリチン®EXの成分や特徴を解説します。自分に合う商品か見ていきましょう。

クラリチン®EXとは

クラリチン®EXは大正製薬が販売している、アレルギー専用鼻炎薬です。もともとは病院で処方されていたお薬で、2017年から市販薬として製造販売されているスイッチOTCです。

クラリチン®EXの有効成分と作用

クラリチン®EXの有効成分とその作用機序を確認していきましょう。

有効成分『ロラタジン』

クラリチン®EXは、有効成分に『ロラタジン』を使用しています。成分量は病院で処方される薬と同じ10mg含有しています。

ロラタジンの作用

ロラタジンには抗ヒスタミン作用という働きがあります。ヒスタミンはアレルギー反応を引き起こす物質の一つです。ヒスタミンには血管を広げる作用もあるため、鼻水・くしゃみ・鼻づまりの原因になります。

ロラタジンは、このヒスタミンがヒスタミン受容体への結合をブロックしたり、肥満細胞からヒスタミンが出ないよう閉じ込める働きがあります。

この抗ヒスタミン作用によって鼻水やくしゃみなどの症状を抑える働きがあります。

また、ロラタジンは第2世代抗ヒスタミン薬に該当します。

抗ヒスタミン薬には第1世代と第2世代に分類されており、第2世代の方が眠気や口の渇きなどの副作用を抑えた新しい成分になります。

クラリチン®EXの特徴

クラリチン®EXの特徴は以下になります。

眠気が現れにくい

前述でも紹介の通り、クラリチン®EXに使われているロラタジンは第2世代抗ヒスタミン成分です。そのため、眠気が現れにくい、口が渇きにくいのが特徴です。

服用は1日1回でOK

クラリチン®EXは1日1回の服用です。薬を飲み忘れることが多い方やめんどうな方に1日1回の服用は魅力的です。

水なしで服用できるタイプもある

クラリチン®EXには水なしで服用できるOD錠のタイプもあります。

すぐに飲みたいときにはこちらのOD錠タイプがおすすめです。

花粉症治療薬の強さ

市販の花粉症治療薬は数多くあり、クラリチン®EXが他の薬と比べて効果が高いのか気になる方も多いでしょう。「この薬が効果があります」と伝えることができれば良いですが、どの薬が最も効果的かを示すデータは現時点ではありません。(2023.2時点)

また、「市販薬は医療用医薬品に比べて弱いのでは?」と考えられる方もいますが、クラリチンEXの成分である『ロラタジン』をはじめ、フェキソフェナジンやエピナスチンなど医療用医薬品と同様の成分が市販薬でも使用されています。

結論、どちらの点においても強さの比較はできず、ご自身に合う薬を選ぶことが重要となります。選ぶポイントとしては『眠気』『服用回数』などに着目してみてください。

クラリチン®EXの服用ポイント

クラリチン®EXを服用する際に知っておきたいポイントを紹介します。

早めの服用がポイント

抗アレルギー作用をもつ『ロラタジン』はアレルギー症状の原因であるヒスタミンをブロックします。早めに服用することで鼻のムズムズや、くしゃみなどの症状を早期に抑えます。

同じ時間帯に服用しましょう

1日1回で効き目が持続します。同じ時間帯に服用するようにしましょう。就寝時の鼻づまりや朝方のアレルギー症状が気になる方は夕食後など夜の時間帯に服用してみてください。

クラリチン®EXの副作用

クラリチン®EXによる副作用は、「口のかわき」「便秘」「下痢」「眠気」が現れることがあります。クラリチン®EXは、あくまでも眠気を引き起こしにくい製品であり、全く眠気が現れないわけではないため、気をつけておきましょう。

まとめ

クラリチン®EXは眠気の少ない第2世代抗ヒスタミン薬です。服用は1日1回で、症状を感じたらすぐに服用しましょう。つらい花粉のシーズンに購入されてはいかがでしょうか。

 

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参考資料
花粉を感じたら クラリチンEX | クラリチンEX | 大正製薬 
クラリチンEX| 製品詳細 
クラリチンEX|添付文書 

執筆者 / ファクトチェック / 監修者

Author profile

Ryo Omura

医療編集プロダクションMEDW 代表
株式会社TENTIAL メディアディレクター、リーガルチェック
理念
・誰にでもわかりやすい医療ヘルスケア情報を発信
・医療職の働き方にも自由度を。リモートワーク環境の構築
メディアから医療を変える「デジタルチーム医療」を中心に活動。
スマートなメディア制作を心がけております。

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