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皆さんは『バファリン』という薬を服用したことがありますか？

一言で『バファリン』と言っても、小児用であったり、生理痛に特化していたりと様々で、現在9種類の商品が販売されています。ここでは、バファリンシリーズの各々の商品の成分、製品特徴について解説していきます。

薬剤師からのポイント

鎮痛成分の配合を要チェック

バファリンシリーズでは商品によって配合されている有効成分が違います。それぞれの商品によって特徴があるので、ご自分の症状に合った商品を選んでください。

眠さを避けたいなら「～尿素」非配合商品を

「アリルイソプロピルアセチル尿素」という成分によって眠気が誘発されることがあります。眠気を避けたいなら、この成分が入っている商品は避けましょう。

商品によって錠剤の溶けやすさが違う

『バファリンルナi』は、解熱鎮痛成分イブプロフェンを速く溶かす「クイックメルト製法」が使われ、服用後すぐに効くように製剤設計されています。また、『バファリン プレミアムシリーズ』には、この「クイックメルト製法」と錠剤をスピーディに崩壊させる「FASTab技術」を合わせた「クイックアタック錠」を使用しており、バファリンルナiより速効性が高くなっています。

対象年齢を要チェック

アスピリンやロキソプロフェン、イブプロフェンといったNSAIDsと呼ばれる抗炎症解熱鎮痛薬は、小児へは使わないこととされています。15歳未満のお子さんには、アセトアミノフェンのみの商品を選ぶようにしてください。

バファリンシリーズとは

1963年にバファリンシリーズの初めての商品「バファリン」の販売が開始されました。販売会社により改良が重ねられ、現在では9種類の解熱鎮痛剤が販売されています。

ここでは各商品について解説していきます。

バファリンシリーズの解熱・鎮痛成分の違い

バファリンシリーズは商品によって解熱・鎮痛成分が異なります。

アスピリン（アセチルサリチル酸）配合

バファリンA

バファリンライト

イブプロフェン＋アセトアミノフェン配合

バファリンルナi

バファリンプレミアム

バファリンプレミアムDX

アセトアミノフェン配合

バファリンルナJ

バファリンCⅡ

小児用バファリンチュアブル

ロキソプロフェンナトリウム水和物配合

バファリンEX

眠気を催す可能性のある商品

バファリンプレミアム

効き目を早く実感したいならこの商品

効果を早く実感したい、という方は『バファリンプレミアム』か『バファリンプレミアムDX』の服用をお勧めします。上記にも記述した通り、バファリンプレミアムには眠くなる成分が含まれているので注意が必要です。また、バファリンプレミアムDXの方が有効成分が多く含有されており、眠くなる成分が入っていないため、少し値段が高くなります。ご自身の症状を薬剤師・登録販売者に相談の上、商品を選ぶと良いと思います。

バファリンシリーズの成分比較まとめ

まとめ

バファリンシリーズは、多くの商品が販売されています。シリーズの商品の中から服用する方に適した商品を選びましょう。商品選びに困るようであれば、薬剤師・登録販売者に相談してください。

参考資料
・バファリンについて｜頭痛にバファリン｜ライオン株式会社　

執筆者 / ファクトチェック / 監修者

Author profile

Ayano Iha

薬剤師

総合病院で4年、保険薬局で3年勤務。がん治療期～緩和ケア領域、小児科、耳鼻科、透析、心療内科を経験。現在はフリーランスとして猫3匹とのんびり生活しています。
症状に適したお薬選びができるよう、読者の皆様の手助けができればと思います。

Author profile

Yosuke Fukuoka

薬剤師

【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。