マスク生活にもすっかり慣れた今日このごろ。当初はしっかりとスキンケアを行っていたものの、「マスクで隠れるから」と徐々に肌の手入れがおろそかになっている方も多いのではないでしょうか。
これだけ長い間マスクを着用し続けることは、みなさんにとって初めての経験であり、その影響で肌荒れやニキビなど肌トラブルに悩む方が増加しています。
マスク生活の肌荒れについて4パートに分けてご紹介しており、今回は②対策です。
※①肌トラブルの原因を先に学びたい方はこちらをご覧ください。
日々の生活に取り入れてみてください。
肌に優しい素材のマスクを選ぼう
マスクの素材や体質にもよりますが、時にアレルギー症状を起こす可能性があります。
肌荒れしやすい敏感肌の人は、天然素材のマスクを選びましょう。ガーゼ、コットン、シルクなどはアレルギーや摩擦が起きにくいのでおすすめです。
ただしコットンやウレタン素材などの洗えるマスクの場合、残った洗剤による肌荒れも考えられます。どうしても肌荒れしてしまう場合は、違う素材のマスクを試す、洗剤を見直す、しっかり洗い流すなど工夫をしましょう。
症状に合わせたスキンケアが大切
さまざまなスキンケアが紹介されていますが、誤ったケアをおこなうと返って肌荒れを悪化させる可能性があります。また、症状によっては市販薬の活用もしていきましょう。
化粧水や乳液の正しい使い方
化粧水や乳液など適当につけて終わっている方はいませんか?
スキンケアはきちんと行うことで実感することができます。まずは化粧水と乳液についておさらいしていきましょう。
化粧水
化粧水には、肌に水分を与え、皮脂の分泌を整える役割があります。化粧水が肌の角質層まで浸透することで、他のスキンケアアイテムが浸透しやすくなるよう肌を整えてくれます。
乳液
乳液は油分が含まれており、肌の水分蒸発を防ぐ役割があります。
化粧水だけでは水分が蒸発してしまい、肌のうるおいがキープできません。乳液で必要な油分を補うことで肌に水分を閉じ込めて乾燥を防ぎ、さらには外部の刺激から肌を守ってくれます。
基本的には化粧水→乳液の順番で使用します。
洗顔によって汚れや皮脂を取り除いた肌はとてもデリケートな状態です。まずは化粧水で保湿をしてあげましょう。こするように使用すると肌に負担がかかるため、押しあてるように優しくつけます。
次に乳液です。乳液はうるおった肌の角質層に速やかに浸透し、水分が逃げないように油分でフタをして、肌の水分保持力を高めてくれます。
化粧水や乳液をなじませる時はコットン使いがおすすめです。
顔は立体的であるため、手で化粧水を付けた場合、手が触れる部分と触れにくい部分が出てきてしまい、顔全体を均一にケアすることができません。コットンを使用することで、肌表面を均一にすべらせ、目元や口元など細かい部分にも潤いを届けられ、ムラなく肌を整えることができます。
しかし、化粧水と乳液の使用量が少ないと肌を摩擦して刺激を与えるうえ、うるおいが十分に行き渡らず乾燥してしまうことも考えられます。商品によって異なることがあるので、記載されている使用量を確認し、適量を守りましょう。
症状が現れている部分には市販薬の使用を
マスクが頻繁に触れる頬やあご、耳の後ろなどが肌荒れが起こりやすいです。
また、化粧水や乳液で正しく保湿ケアをおこなっていても乾燥が続くこともあるでしょう。そのような症状がある場合は市販薬を活用してみましょう。
肌荒れに効果のある薬として、乾燥を防ぐ「ヘパリン類似物質」、肌のバリア機能を保つ「ワセリン」、肌の赤みを抑える「抗炎症成分」があります。
次の③おすすめの市販薬では「ヘパリン類似物質」「ワセリン」「抗炎症成分」の3つの成分の働きとこれらの成分を含む商品についてご紹介いたします。
『マスク生活による肌荒れについて~その③おすすめの市販薬~』
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執筆者 / ファクトチェック / 監修者
Yosuke Fukuoka
【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。