「メンソレータムやわらか素肌クリームU」効果とは。ケラチナミンとの違いも紹介

冬場になると乾燥対策をするため、市販薬を探される方が増えます。また、アルコール消毒等で手指のあれをケアするために探す方もおられるでしょう。

しかし、ドラッグストアもその時期には数多くの「乾燥対策」商品をずらりと並べるため、「どの商品が良いの?」「効果の違いは何?」など商品選びに悩むことはありませんか?

今回は、乾燥対策や手指の肌ケアに使用できる尿素配合保湿クリームの「メンソレータムやわらか素肌クリームU」の効果、さらには同じく尿素配合の「ケラチナミンコーワクリーム」との違いについて解説します。

もくじ

メンソレータムやわらか素肌クリームUとは?

やわらか素肌クリームUはロート製薬株式会社から発売されている皮膚軟化薬です。配合されている「尿素」が、角質層水分保持作用や角質軟化作用によって肌のうるおいとなめらかさを保つ働きが特徴です。

また「抗炎症」成分や「血行促進」成分が配合されているので、お肌の「あれ」に対してもケアができる商品です。剤形はクリームタイプのため、使用感は「しっとり」しています。

メンソレータムやわらか素肌クリームUの効果

やわらか素肌クリームUは手指のあれ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、老人の乾皮症、さめ肌に効果があります。角化症やさめ肌はなじみの少ない言葉なので下記で解説します。

角化症

角化症は皮膚の角質層(皮膚の一番外側の部分)が「厚くなる」「かたくなる」疾患のことです。多くの病気の中でも皮膚が硬くなる病気の総称として角化症と呼びます。

原因は遺伝的なものと外部の刺激によるものに大きく別れます。特に女性がイメージしやすいのが「かかと」の角化症です。かかとがカチカチに厚く、硬くなり、夏などの露出が多い時期に相談が増えることが多いです。

さめ肌とは

さめ肌は皮膚の毛穴に「ブツブツ」とした発疹ができる病気で主に二の腕にできるのが特徴です。正式には毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)と呼ばれ、発疹は触ると「ザラザラ」とした感触ですが、痛みなどの自覚症状を伴うことはありません。二の腕以外にも太もも、肩、背中、おしりにできることもあります。

メンソレータムやわらか素肌クリームU含有成分の特徴

尿素

やわらか素肌クリームUには「尿素」が20%配合されています。主にお肌にうるおいとなめらかさを与える目的で配合されてます。

尿素配合の保湿クリームでは尿素濃度が「10%」と「20%」のタイプに大きく分かれており、一般的には20%タイプの方がよりお肌をやわらかく、なめらかに保つことができます。また尿素には大きく2つの働きがあります。

角質層水分保持作用

簡単に表現すると保湿作用です。尿素には角質の水分をしっかりとつかまえて、お肌の乾燥を防ぐ働きがあります。そのため、お肌に尿素を塗ることで、お肌をみずみずしい状態に保つことができます。

角質軟化作用

やわらか素肌クリームUに配合している尿素の働きで意外と知られていないのが角質軟化作用です。効能効果にある角化症とは皮膚の角質層が硬く厚くなり、お肌がガサつく状態です。尿素にはこの角質軟化作用によってお肌の余分な角質を取り除き、お肌をやわらかく、なめらかにする働きがあります。

トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE誘導体)

やわらか素肌クリームUにはトコフェロール酢酸エステルが0.5%配合されています。血行促進作用により、皮膚の生まれ変わりを助けます。

グリチルリチン酸-アンモニウム

やわらか素肌クリームUにはグリチルリチン酸-アンモニウムが0.5%配合されています。抗炎症作用により、お肌の荒れの元になる炎症反応を抑えます。

やわらか素肌クリームUとケラチナミンコーワクリームを比較

ここからはやわらか素肌クリームUと同じく「尿素」が含まれている市販薬「ケラチナミンコーワクリーム」と比較しながら紹介していきます。

「やわらか素肌クリームU」と「ケラチナミンコーワクリーム」の共通点は?

同じ濃度の尿素を配合

やわらか素肌クリームUとケラチナミンには共に「尿素」が20%配合されています。その為、尿素がもつ「肌にうるおいを与える」効果や「肌をやわらかく、なめらかに保つ」効果はどちらの商品も同じだと言えます。

使用年齢

やわらか素肌クリームUとケラチナミンには共に15歳以上の方がお使いいただけます。

※メーカー確認済み(2020/10)

香り

香りはありません。無香料の商品です。そのためシーンを選ばず、香りが苦手な方もお使いいただけます。ただし、添加物にl-メントールを配合しているので、人によっては多少の「スー」っとする感じがあるかもしれません。

メンソレータムやわらか素肌クリームUとケラチナミンコーワクリームの違いは?

やわらか素肌クリームUは「血行促進」「抗炎症」成分をプラス配合

ケラチナミンは「尿素」が20%配合されており、成分はこの1種類のみの商品です。一方、やわらか素肌クリームUには尿素20%に加え、「血行促進」成分のトコフェロール酢酸エステルや「抗炎症」成分のグリチルリチン酸-アンモニウムがプラスで配合されています。

つまりケラチナミンに比べ、やわらか素肌クリームUの方がより「肌のあれ」を改善するのに適した商品です。

容量

やわらか素肌クリームUは容量が90g145gの2種類あります。

ケラチナミンは容量が30g、60g、150gの3種類あります。

薬剤師からのポイント

特に「冷え」「肌荒れ」がある方は「やわらか素肌クリームU」を使いましょう!

やわらか素肌クリームUとケラチナミンには共通で尿素20%が配合されているのでどちらもお肌にうるおいを与えたり、お肌をやわらかく・なめらかに保つ効果は同じと言えます。しかしやわらか素肌クリームUにはプラスで血行促進成分のトコフェロール酢酸エステルや抗炎症成分のグリチルリチン酸-アンモニウムが配合されています。

そのため、体質的に血行が悪く手足が冷えやすい方やお肌のあれが気になる方により適した商品になります。ご自身の体質やお肌の状態で選び分けてみてください。

「やわらか素肌クリームU」は、あらゆる部位に使用可能

尿素をはじめとする上記の成分により、皮膚の硬化やさめ肌などの症状が現れている手指やかかと、二の腕といったあらゆる部位のケアに使用することが可能です。ただし、顔には基礎化粧等の目的で使用することはできません。

さいごに

やわらか素肌クリームUは尿素20%、抗炎症成分、血行促進成分配合で、乾燥などからくる手あれだけでなく硬くガサついた、かかと・ひじ・ひざの皮膚をなめらかにできる商品です。そのため、冬場のお肌の乾燥やガサついたお肌をなめらかにしたい方に適した商品です。

ただし、尿素20%配合商品は人によって刺激感(ピリピリ感)を感じる場合もあるので、その時は中止して、低濃度の尿素10%を試してみてください。

メンソレータムやわらか素肌クリームUに関するQ&A

Q.何歳から使用できますか?

A.15歳以上の方から使用できます。

Q.使用できない部位はありますか?

A.以下の部位には使用できません

 ・目や目のまわり、粘膜等

 ・引っかき傷等のきずぐち、亀裂(ひび割れ)部位

 ・かさぶたの様に皮膚がはがれているところ

 ・炎症部位(ただれ・赤くはれているところ)

また、以下の人は使用前に医師、薬剤師、登録販売者に相談しましょう。

・医師の治療を受けている人

・薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人

Q.顔には使用できますか?

A.基礎化粧等の目的で顔面には使用できません。メーカー確認済み(2020/10)

Q.妊娠中・授乳中でも使用できますか?

A.使用できます。※メーカー確認済み(2020/10)

 ただし妊娠中は皮膚が過敏な時期の為、もし使用後に、皮膚の赤みやブツブツ

 など異常を感じた場合は使用を中止してください。

Q.1日何回塗ればいいの?

A.お肌の症状が気になる時に、1日数回、適量を患部にすりこんでください。

Q.ステロイドは入っていますか?

A.ステロイドは配合されていません。

Q.薬剤師や登録販売者による販売が必要?

A.登録販売者がいれば購入できます。

やわらか素肌クリームUは第3類医薬品です。薬剤師が不在でも、登録販売者のいるドラッグストアなどで購入できます。

Q.ECサイトなどネットで購入することはできる?

A.インターネットなどの通販サイトでの購入が可能です。

なおケラチナミンについての詳細こちらを参考にしてください。

参考文献

花王(冬に手荒れが起きやすいのはなぜ?)

https://www.kao.com/jp/binkanhada/fourseasons_04_03/

角化症の原因・症状を解説/ロート製薬:商品情報サイト

https://jp.rohto.com/learn-more/bodyguide/keratosis/symptom/

毛孔性苔癬の原因・症状を解説/ロート製薬:商品情報サイト

https://jp.rohto.com/learn-more/bodyguide/keratosispilaris/symptom/

ニプロ(「尿素」って何?)

https://www.nipro.co.jp/sukoyakanet/43/

メンソレータムやわらか素肌クリームU/ロート製薬:製品情報

https://jp.rohto.com/yawaraka/cream/

執筆者・監修者プロフィール

Yosuke Fukuoka

薬剤師

【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。