「アセトアミノフェン錠HP」の特徴や価格について|効果や作用も再確認

解熱鎮痛薬として医療現場でもよく使用される『アセトアミノフェン』。OTC医薬品としての人気もあり、薬局やドラッグストアで目にしたことのある方も多いではないでしょうか。しかしながら、アセトアミノフェンは他の解熱鎮痛薬とは体での作用が異なるお薬です。

今回はアセトアミノフェンの特徴に加えOTC医薬品『アセトアミノフェン錠HP』について詳しく見ていきましょう。

アセトアミノフェン錠HPとは

アセトアミノフェン錠HPとは1錠中にアセトアミノフェンを100㎎配合した第2類医薬品に分類されるOTC医薬品です。頭痛・生理痛をはじめ体の様々な場所で起こる痛み、悪寒・発熱時の解熱に使用できます。

有効成分「アセトアミノフェン」配合

アセトアミノフェン錠HPには、医療用医薬品である『カロナール』と同様の有効成分であるアセトアミノフェンが配合されています。 

アセトアミノフェンは通常の解熱鎮痛薬に配合されている有効成分とは異なる作用を有すると考えられており、その結果、胃腸障害などの副作用が他の解熱鎮痛薬と比較して少ないことが特徴として挙げられます。

アセトアミノフェン錠HPの特徴

アセトアミノフェン錠HPには『胃腸障害が少ない』『眠くなりにくい』『小児からの服用が可能』といった特徴があります。これらの特徴について詳しく解説します。

胃に優しい

NSAIDsという薬の分類を聞いたことはないでしょうか。現在、解熱鎮痛薬として医療現場でもよく使用されているため、一度は使用したことがあるかもしれません。

NSAIDsは強い解熱鎮痛効果を有している一方で、副作用として胃腸障害が起こることがあります。これは、胃の粘膜防御に関連しているプロスタグランジン(以下PG)という生体内物質の生成を抑制することで起こります。

アセトアミノフェンはこのPGの生成抑制作用を有していないため、NSAIDsなどのお薬と違い胃腸障害の副作用は起こりにくいです。

眠くなる成分は含まれていない

解熱鎮痛薬として使用されるOTC医薬品の中には、『アリルイソプロピルアセチル尿素』や『ブロモバレリル尿素』といった成分が配合されているものがあります。

これらの成分は鎮痛作用の増強として配合されている一方で、眠気を引き起こす作用があり注意が必要です。

しかし、アセトアミノフェン錠HPは『アリルイソプロピルアセチル尿素』や『ブロモバレリル尿素』といった眠くなる成分を含んでいないため、副作用として眠気が現れにくいことが考えられます。

5歳から服用できる

アセトアミノフェンHP錠は他の解熱鎮痛薬と異なり、5歳から服用できるという特徴を有しています。一般的に小児に対して使用される解熱薬はアセトアミノフェンとイブプロフェンの2種類です。 

しかしながら、イブプロフェンには先ほど解説したPGの生成抑制効果があり、長期間使用すると胃腸障害につながる可能性があるため、アセトアミノフェンの方が好まれる傾向にあります。

「アセトアミノフェン錠HP」の製品について

効能効果

アセトアミノフェンには大きく分けて『鎮痛』と『解熱』の2つの効果があります。

・頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛

・悪寒・発熱時の解熱

用法用量

次の量を水またはぬるま湯で服用してください。

年齢1回量服用方法
15歳以上3錠1日3回を限度とし、なるべく空腹時を避けて服用してください。

服用間隔は4時間以上空けて下さい。

11~14歳2錠
5~10歳1錠
5歳未満服用しないでください。

 注意情報

1,次の方は服用しないでください。

(ア)  本剤または本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人

(イ)   本剤または他の解熱鎮痛薬・風邪薬を服用してぜんそくを起こしたことがある人

2,本剤を使用している間は、次の薬を使用しないでください。

(ア)  他の解熱鎮痛薬・風邪薬・鎮静薬

3,服用前後の飲酒はお控えください。

4,長期連用しないでください。

副作用など詳しくはこちら

アセトアミノフェンの副作用や適正使用について|薬剤師視点で注意すべきこと

アセトアミノフェン錠HPの価格

アセトアミノフェン錠HP 72錠は、本体税抜価格:980円(1錠あたり13.6円)となっています。他のOTC医薬品と比較しても一錠あたりの値段が抑えられている商品です。

(2021年6月22日時点)

価格が抑えられている理由

同成分と比較して価格が抑えられている理由は、商品を開発・販売するハピコムという会社にあり、ハピコムのお薬は全て大手医薬品メーカーと共同開発しています。そのため、無駄を削減することで、品質の高さはそのままに、お買い求めやすい価格を実現しているのです。

薬剤師からのポイント

ぜんそく持ちの方は注意

アセトアミノフェンは先ほど解説した通り、小児の解熱鎮痛薬としても使用されるお薬です。しかしながら最近の疫学研究によると、アセトアミノフェンの使用が小児及び成人でのぜんそくの有病率に関連性が認められています。このことから、ぜんそくを有する方は注意が必要です。

ワクチン接種後の発熱にも効果がある

米国の疾病対策予防センター(CDC)が発表した文書では、「ワクチン接種後に起こりうる副作用に対してイブプロフェン、アセトアミノフェン、アスピリン、抗ヒスタミン薬などのOTC薬を服用することを医師に相談してください」とあります。

つまり、ワクチンの副作用である痛みや発熱などを上記の薬が緩和する可能性が示されました。ただし,副作用を避けるため、予防的に上記の薬をワクチンの前に服用することはCDCも推奨していないので注意してください。

まとめ

今回は医療用医薬品『カロナール』と同様の有効成分を配合した解熱鎮痛薬『アセトアミノフェン錠HP』について詳しく解説しました。アセトアミノフェン錠HPは『胃に優しい』『眠くなる成分は含まれていない』『5歳から服用できる』といった比較的使いやすい解熱鎮痛薬です。

痛みや発熱はそれ自体が肉体的・身体的ストレスとなります。つらい症状を我慢せずにお薬を使用することも選択肢の1つになるのではないでしょうか。この記事を読むことでお薬の使い方をよく理解し、正しく服用してください。

参考資料

乳児および小児の発熱 – 19. 小児科 – MSDマニュアル プロフェッショナル版

Possible Side Effects After Getting a COVID-19 Vaccine

執筆者 / ファクトチェッカー / 監修者

Nobuhiro Nagao

Nobuhiro Nagao

コンテンツディレクター/薬剤師

病院薬剤師として6年勤務。主にがん領域を経験。
現在は調剤薬局にて経営者かつ薬剤師として地域の健康サポートに取り組んでいます。
また、webライターとしてOTCやセルフメディケーションについて正しい医療情報を発信し、悩みを解消できる記事作成に励んでいます。

一緒にセルフメディケーションについて知識を増やしていきましょう。

Yosuke Fukuoka

薬剤師

【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。

Ryo Omura

メディア責任者 / WEBディレクター / 薬剤師

医療編集プロダクションMEDW 代表

株式会社TENTIAL メディア責任者

Neutral Works inc. コンテンツディレクター

理念
・予防医療のメディア発信
・医療職の働き方にも自由度を。リモートワーク環境の構築

メディアから医療を支える「デジタルチーム医療」を中心に活動中

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