「胃にやさしい」バファリンAの効果や特徴について解説

季節の変わり目による天候の変化や、長時間のデスクワークからくる頭痛にお困りの方も多いのではないでしょうか。現在、市販化されている頭痛に効く医薬品は多数ありますが、薬によっては眠気がでたり胃の調子が悪くなることもあります。今回は胃に優しい成分が配合された「バファリンA」について解説をしていきます。

バファリンAについて

「いたみは止める、わたしは止めない」をキャッチコピーとして販売された指定第2類医薬品の解熱鎮痛薬になります。小さい錠剤形で苦味のないようフィルムコーティングがされており、飲みやすいように工夫された医薬品です。10錠、20錠、40錠、60錠、80錠包装で販売されています。

指定第2類医薬品

バファリンAは指定第2類医薬品に分類されている医薬品です。薬剤師、登録販売者のいるドラッグストアや薬局、ネットで購入することができます。

バファリンAの特徴

解熱鎮痛成分と緩衝成分のシンプル処方

有効成分は鎮痛作用のあるアスピリン(アセチルサリチル酸)と胃への負担を和らげる合成ヒドロタルサイト(ダイバッファーHT)の2種類とシンプルな処方になっています。

眠くなる成分は入っていない

バファリンAには眠くなる成分は入っていないので、お仕事中や眠くなりたくない時でも手軽に服用することができます。

バファリンAの効能効果・用法用量

鎮痛剤は胃に悪さをすることがあるので、空腹時を避けて服用してください。服用間隔は6時間以上空けてください。

水またはぬるま湯で服用してください。

効能、用法用量や使用上の注意など、その他の情報は添付文書を参照してください。

薬剤師からのポイント

非ピリン系解熱鎮痛剤が有効成分

アスピリン(アセチルサリチル酸)は『ピリン』と名前はついていますが、非ピリン系の解熱鎮痛薬になります。ピリン系のアレルギーをお持ちの方でも使用できます。

鎮痛剤の飲みすぎが逆に頭痛を悪化?

鎮痛剤を飲みすぎると「薬物乱用頭痛」という症状に陥ってしまいます。片頭痛などで鎮痛剤を服用しても頭痛が悪化してしまうという悪循環が起こってしまいます。長期にわたって連用しないようにしてください。

妊娠中でも服用できるの?

アスピリン(アセチルサリチル酸)を含むNSAIDsといわれる解熱鎮痛薬は子宮を緩めてしまう可能性があるので、出産予定日12週以内の妊婦さんは服用しないでください。妊娠中は服用できる医薬品も限られてきます。薬選びにお悩みであれば、まずは主治医や薬剤師、登録販売者に相談してみてください。

服用しても痛みが治らない・・・

5回以上服用しても頭痛が治らないようであれば、他の疾患が隠れている可能性があります。早めに購入先の薬剤師や登録販売者に相談、または医療機関を受診してください。

まとめ

今回はアスピリン(アセチルサリチル酸)を主成分としたバファリンAについて紹介しました。

解熱鎮痛剤として発売されている商品は多数あります。今回の記事が市販薬選びの参考になれば幸いです。

他にも解熱鎮痛剤の解説をしていますので、よければそちらの方もご覧になってください。

 

こちらの記事も読まれています

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参考資料
・バファリンA|解熱鎮痛薬
https://www.lion.co.jp/ja/products/189

・バファリンA 製品紹介|ライオン株式会社
https://www.bufferin.net/products/a.htm

・よくあるご質問|頭痛にバファリン|ライオン株式会社
https://www.bufferin.net/faq/

・バファリンA(pmda.go.jp)|添付文書
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/otcDetail/840001_J0601001404_04_01

・これだけは注意!市販薬“バファリン”の飲み合わせ – EPARKくすりの窓口コラム|ヘルスケア情報
https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/Hbqrj

・市販薬「バファリン」の正しい使い方。副作用や、服用すべきでない人は?|いしゃまち
https://www.ishamachi.com/?p=35010

執筆者 / ファクトチェック / 監修者

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Ayano Iha

Ayano Iha

薬剤師

総合病院で4年、保険薬局で3年勤務。がん治療期~緩和ケア領域、小児科、耳鼻科、透析、心療内科を経験。現在はフリーランスとして猫3匹とのんびり生活しています。
症状に適したお薬選びができるよう、読者の皆様の手助けができればと思います。

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Yosuke Fukuoka

薬剤師

【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。

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