「アンメルツヨコヨコ」はどのような症状に効く?

おうち時間が増え、同じ体勢を続ける時間が長くなることで肩こりや筋肉痛を感じる人は増えたのではないでしょうか。今回は、病院に行かなくても、薬局やドラッグストアで手に入れることのできる塗り薬として、「アンメルツヨコヨコ」を紹介します。

アンメルツヨコヨコとは

アンメルツヨコヨコとは、小林製薬から発売されているOTC医薬品です。消炎鎮痛作用をもつサリチル酸メチルを多く含んだお薬で、肩こりや筋肉痛などに効果があります。

アンメルツヨコヨコの特徴

アンメルツヨコヨコは、昔からある医薬品で、これまでたくさんの人に使われてきました。その特徴について、詳しく解説していきます。

背中や腰も塗りやすい剤形

アンメルツヨコヨコは、容器の首の部分が曲がっており、手の届きにくい肩や腰にもスムーズにお薬を塗ることができます。

むらなく適量の薬液がでる

ラバーキャップから適量のお薬がにじみ出る作りになっているため、自分で塗る量を調節しなくても一度に適量を塗ることができます。お薬の塗りすぎを防げるため、痒みや腫れなどの副作用が起こりにくいことも特徴です。

第3類医薬品

アンメルツヨコヨコは、OTC医薬品の中でも、第3類医薬品に分類されます。第3類医薬品とは、厚生労働省が医薬品のリスクに応じて分類したもので、副作用、相互作用の面から他のクラスよりリスクが比較的低いとされるものです。リスクが低いとはいえ、気になることは何でも薬剤師に相談しましょう。

アンメルツヨコヨコの効能効果・用法用量

アンメルツヨコヨコは、肩こり、筋肉痛だけでなく、神経痛やしもやけにも効果があります。こりや痛みを感じるところに適量を塗布します。

詳しい効能効果・用法用量は公式サイトを閲覧してください。

薬剤師からのポイント

皮膚の状態に注意

アンメルツヨコヨコは、塗り心地の良いさわやかな薬剤です。スーッとする成分(l-メントールやdl-カンフル)や熱感を与え血行をよくする成分(ノナン酸バニリルアミド)を含んでいるため、皮膚が荒れていたり、傷ができている部分には使用しないようにしましょう。

また、スポーツや入浴など、汗をかく前や後に使用したとき、ひりひりとした痛みや熱感が増すことがあります。このような症状が強い場合、石けんで洗い流すと緩和します。特に皮膚の弱い人は、同じ場所に塗り続けないようにしましょう。

副作用

アンメルツヨコヨコの消炎鎮痛成分であるサリチル酸メチルは、皮膚の発赤や発疹等の過敏症状が現れることがあります。その場合は、使用を中止して病院を受診しましょう。

また、目に入ると刺激感が強く危険なので注意しましょう。もし目に入ってしまったら水かぬるま湯で洗い、痛みがひどい場合は眼科を受診しましょう。

コストパフォーマンスが良い

アンメルツヨコヨコの特徴はコストパフォーマンスの良さにもあります。一本が82mlで税抜670円(メーカー希望小売価格)です。

痛みを抑えるサリチル酸メチル、スーッとした使用感を与えてくれるdl-カンフルは、臭いが強く感じる方もいるかもしれませんが、おうち時間に使用する方や、肩こりや筋肉痛の薬を試してみたい方にはおすすめの医薬品です。

まとめ

今回は薬局やドラッグストアで購入できる消炎鎮痛剤、「アンメルツヨコヨコ」について紹介しました。古くから使われている成分で、容器の形やラバーキャップに塗りやすい工夫がされた製品です。
このお薬を5~6日使用しても症状がよくならない場合は病院を受診して医師の診断を受けましょう。
この記事がみなさんのお薬選びの手助けになったら幸いです。

 

こちらの記事も読まれています

アンメルツシリーズの比較

ロキソニンSシリーズの比較

湿布の副作用「光線過敏症」

参考資料

・アンメルツヨコヨコ│製品情報│小林製薬株式会社
https://www.kobayashi.co.jp/seihin/an_y/index.html

・「販売店検索のよくあるご質問」の検索結果 | よくあるご質問(製品Q&A)
https://www.kobayashi.co.jp/cgi-bin2/qa/list.pl?category=281

・アンメルツヨコヨコ(pmda.go.jp)|添付文書
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/otcDetail/270172_J0601006360_02_02

・アンメルツヨコヨコ(小林製薬)|添付分補(説明書)
https://www.kobayashi.co.jp/seihin/an_y/pdf/an_y.pdf

執筆者 / ファクトチェック / 監修者

Author profile

Nobuhiro Nagao

病院薬剤師として6年勤務。主にがん領域を経験。
現在は調剤薬局にて経営者かつ薬剤師として地域の健康サポートに取り組んでいます。
また、webライターとしてOTCやセルフメディケーションについて正しい医療情報を発信し、悩みを解消できる記事作成に励んでいます。

一緒にセルフメディケーションについて知識を増やしていきましょう。

Author profile

Yosuke Fukuoka

薬剤師

【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。

関連記事

  1. 『ガスター10』が胃の痛みに効果がある理由。医療用と同じ成分で対処

  2. 「イブクイック頭痛薬」の効果や成分について。「イブA錠」との違いは?

  3. シナールLホワイト エクシアで細胞からシミケア対策しよう

  4. 1歳から使えるカロナール成分と同じ市販薬『こどもパブロン坐薬』とは

  5. メンタームメディカルリップMnで唇ケア。メンソレータムとの違いも紹介

  6. アレジオン®20の効果や特徴について|アレグラ®FXとの違いも紹介