うっかり火傷をしてしまったり、転んでしまったりして傷あとや火傷あとが残った経験はありませんか?あまり目立ったものではなくても、気になってしまう方もいらっしゃると思います。今回はそんな傷あとや火傷あとに効果がある『アットノン』シリーズについて解説します。
薬剤師からのポイント
ヘパリン類似物質が傷あとに効く
『アットノン』シリーズのすべてにヘパリン類似物質が含まれています。ヘパリン類似物質は、「血行促進」「保湿」「抗炎症作用」をもっており、肌のターンオーバー(新陳代謝)を促してくれます。
高い効き目を期待するならアットノンEX
アットノンコンシーラータイプにはヘパリン類似物質のみ配合されていますが、アットノンEX(ジェル・クリーム)にはヘパリン類似物質のほかに、抗炎症作用がある「グリチルリチン酸二カリウム」と皮膚の修復を促してくれる「アラントイン」が配合されています。3種類の有効成分によって、通常よりターンオーバーの周期が早くなり、少しずつ傷あとを目立たなくしてくれます。
隠したい傷あとにはコンシーラータイプ
もし、傷を隠したいという方には有効成分のヘパリン類似物質が配合されているコンシーラータイプがおすすめです。肌色クリームで顔や腕、足など隠れにくいところの傷を隠しながら治すことができます。昼はコンシーラータイプ、夜はアットノンEXジェルまたはクリームのW使いするのもいいですね。
『アットノン』について
アットノンは小林製薬株式会社より発売されている第2類医薬品になります。ドラッグストアでも販売されている商品なので、手軽に購入できるのは嬉しいポイントです。
『アットノン』シリーズのラインナップ
アットノンには3種類の商品があります。(2021.12現在)
特徴をまとめてみたのでご覧ください。
1.アットノンEX ジェル
販売名「アットノンEX」
ジェルタイプはサラッとした使い心地で、体のどの部分にも使いやすいのが特徴です。
肌に馴染むまで時間がかからず白浮きしないので、塗った直後に洋服を着ても問題ありません。
2.アットノンEX クリーム
販売名「アットノンcEX」
クリームタイプはしっとりとした使用感が好きな方におすすめです。
ベタつきが少なく、肌に塗ったあとでも白くなりにくいのが特徴です。
3.アットノン コンシーラータイプ
販売名「アットノンt」
肌に密着する肌色クリームで、傷あとや火傷あとを隠しながら治すことができます。
洋服などで隠しきれない部分にある傷あとにおすすめです。
あなたにも使える?傷あとチェック
アットノンの公式サイトには「傷あとチェック」のページがあります。こちらでご自身の傷あとにも使えるのかチェックしてみてください。
アットノンの効能効果・用法用量
アットノンEXジェル、アットノンEXクリーム、アットノンコンシーラータイプの効能効果・用法用量は公式サイトよりご確認ください。
https://www.kobayashi.co.jp/brand/atnon/fact/
https://www.kobayashi.co.jp/brand/atnon/
まとめ
今回は『アットノン』シリーズについて解説していきました。
傷あとや火傷あとに悩んでいる方に一度は使っていただきたい商品です。
皆様の参考になれば幸いです。
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参考資料
・傷あと・やけどのあとに|傷あと改善薬アットノン|小林製薬 (kobayashi.co.jp)
https://www.kobayashi.co.jp/brand/atnon/
アットノン│製品名・ブランドから探す│製品情報│小林製薬株式会社 (kobayashi.co.jp)
https://www.kobayashi.co.jp/seihin/brand/atnon/index.html
「アットノンEX」に関するQ&A | よくあるご質問(製品Q&A) | 小林製薬株式会社(kobayashi.co.jp)
https://www.kobayashi.co.jp/cgi-bin2/qa/select_list.pl?category=862&route=category
【2021年】傷あとを目立たなくする市販薬『アットノン』や『アトキュア』の効果や違いについて – EPARKくすりの窓口コラム|ヘルスケア情報 (kusurinomadoguchi.com)
https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/atnon-atocure/
執筆者 / ファクトチェック / 監修者
Ayano Iha
総合病院で4年、保険薬局で3年勤務。がん治療期~緩和ケア領域、小児科、耳鼻科、透析、心療内科を経験。現在はフリーランスとして猫3匹とのんびり生活しています。
症状に適したお薬選びができるよう、読者の皆様の手助けができればと思います。
Yosuke Fukuoka
【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。