新ビオフェルミンSから学べることとは?毎日飲んで腸活しよう!

整腸剤を飲んでも症状が変わらなかったりどの整腸剤を選べばいいかわからず悩んでいませんか?腸内環境は乱れやすいため整腸剤を正しく飲まなければ効果を現しにくいです。また、人それぞれで腸内細菌の割合も異なります。

そこで、今回は医療用としても使われている市販薬の「新ビオフェルミンS」から、正しい服用方法や腸内細菌について知っていきましょう。

新ビオフェルミンSとは

ビオフェルミン製薬が発売する「新ビオフェルミンS」は便通を整える乳酸菌整腸剤です。歴史は古く、初期の「ビオフェルミン」が製造されたのは1917年です。そこから様々な研究を経て1987年に3種乳酸菌配合の「新ビオフェルミンS」が製造されました。

ビオフェルミンは医薬品にもありますが、安全性が高いことから薬局やドラッグストアで購入することができます。

新ビオフェルミンSの用法・用量

新ビオフェルミンSは5歳以上から服用できます。

15歳以上の成人

1日3回、1回3錠(1日計9錠)を食後に服用してください。

15歳未満の方

1日3回、1回2錠(1日計6錠)

※5歳未満のお子様は服用できませんのでご注意ください。

新ビオフェルミンSの効果

  • 整腸(便通と整える)
  • 軟便
  • 便秘
  • お腹のはり(腹部膨満感)

これらの症状は既存の疾患や薬剤の服用がなければ、主に腸内環境の乱れが原因と考えられます。新ビオフェルミンSは乳酸菌を取り入れることにより善玉菌を増やし、腸内環境を整えることで上記の症状を改善していきます。

新ビオフェルミンSに含まれる菌は3つ

1987年に既存の「新ビオフェルミン」から、3種類の乳酸菌(ビフィズス菌、フェーカリス菌、アシドフィルス菌)を配合した「新ビオフェルミンS」が発売されました。どれも善玉菌であり腸内環境を整えてくれます。また、それぞれの菌はすみつく場所が違うため小腸から大腸まで腸全体をケアできるということが最大の特徴です。

ビフィズス菌末

主に大腸にすみつき、糖分を分解し乳酸と酢酸をつくります。腸内を酸性度(pH)を酸性側へと傾け悪玉菌が増えるのを抑えることにより整腸効果を高めます。

フェーカリス菌末

主に小腸ですみつき、すばやく増えて乱れた腸内菌叢を整えます。

アシドフィルス菌末

主に小腸にすみつき、乳酸を多くつくります。こちらも腸内を酸性度(pH)を酸性側へと傾け悪玉菌が増えるのを抑えることにより整腸効果を高めます。

どんなときに飲んだらいいの?

カロナールと他の頭痛薬の比較

おなかの調子を整えたい方

腸内環境が乱れることにより下痢や便秘が続いたりどちらの症状も現れたりします。

食生活が乱れがちな方

多忙により偏った食事になってしまったり過度なダイエットにより食事バランスが悪くなることで腸内環境は悪くなります。

おなかが張ったりすっきりしない方

悪玉菌が増えると悪玉菌がガスを発生させ、おなかにハリが生じます。また今日の動きも悪くなりすっきりしない感覚が現れます。

生活が不規則になりがちな方

睡眠や食事時間のばらつきは腸内環境を悪くします。

美を気にする方

「肌は腸を映す鏡」といわれており、腸の乱れは肌の乱れにつながります。

腸内フローラの改善にいい新ビオフェルミンS

「腸内フローラ」とは腸内細菌が種類ごとに増えていく様子がお花畑(=フローラ)のようにみえることから名づけられました。

腸内フローラを乱す原因は数多くあり、ストレス、飲酒、喫煙、野菜の摂取不足、睡眠の不規則、運動不足などがいわれています。この時の腸内環境は善玉菌<悪玉菌となっているため下痢や便秘、ガスが溜まったような感覚などの症状を引き起こしてしまいます。

新ビオフェルミンSを服用することで善玉菌>悪玉菌にし腸内フローラを健康に保つことで下痢などの症状を改善します。また、腸内フローラは免疫力向上や美肌など腸以外にも影響を与えると注目されています。

薬剤師からポイントを解説

薬剤師からのアドバイス

毎日の服用が腸内フローラの改善につながります

上記でも話した通り腸内フローラを乱す原因は数多くあり、善玉菌と悪玉菌のバランスは簡単に崩れてしまいます。善玉菌>悪玉菌の環境をキープするためにも毎日の服用を心がけましょう。

また、オリゴ糖や食物繊維などの”プレバイオティクス”と呼ばれる善玉菌を増やす手助けをするものをともに摂取するとより良いとされています。

1ヶ月以上服用しても効果がない場合は病院へ行きましょう

毎日1ヶ月以上飲んでいても下痢や便秘が続いたりお腹のハリがおさまらない場合は、他の原因となる疾患があるかもしれません。そのため、医療機関を受診することをおすすめします。腸の検査などは消化器内科の受診がよいでしょう。

また、医療機関から整腸剤などの薬が処方される場合があると思います。似たような成分の薬をもらう可能性がありますので、ビオフェルミンSを服用していることは伝えるようにしましょう。

まとめ

ビオフェルミンSの正しい服用そして継続することが重要です。しかし、生活習慣の乱れがあれば腸内フローラは簡単に乱れてしまいます。そうなれば整腸剤を変えても同じ結果となり整腸剤で悩んでしまいます。

ビオフェルミンSの服用に加えて生活習慣の改善、そしてプレバイオティクスなどの摂取を心がけてより良い腸活を行っていきましょう。

参考資料
・ビオフェルミン製薬

執筆者 / ファクトチェック / 監修者

Author profile

Ryo Omura

医療編集プロダクションMEDW 代表
株式会社TENTIAL メディアディレクター、リーガルチェック
理念
・誰にでもわかりやすい医療ヘルスケア情報を発信
・医療職の働き方にも自由度を。リモートワーク環境の構築
メディアから医療を変える「デジタルチーム医療」を中心に活動。
スマートなメディア制作を心がけております。

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Nobuhiro Nagao

病院薬剤師として6年勤務。主にがん領域を経験。
現在は調剤薬局にて経営者かつ薬剤師として地域の健康サポートに取り組んでいます。
また、webライターとしてOTCやセルフメディケーションについて正しい医療情報を発信し、悩みを解消できる記事作成に励んでいます。

一緒にセルフメディケーションについて知識を増やしていきましょう。

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