「バファリンEX」は風邪薬?ロキソニンの成分を配合した市販薬

「頭痛にバファリン」というCMで有名なバファリンシリーズ。バファリンも今ではさまざまな種類が販売されています。その中でも『バファリンEX』は鎮痛成分に胃に優しい成分を配合した製品です。

今回は、バファリンEXとロキソニンの関係性やバファリンEXに関する成分や風邪薬に該当するか風邪でも使用できるかを含めて解説していきます。

「バファリンEX」と「ロキソニン」の関係

薬袋

『バファリンEX』は、ロキソニン®︎の有効成分ロキソプロフェンナトリウム水和物を配合した製品です。そのため、バファリンEXはロキソニンの有効成分も配合した製品となっております。

また、よく聞くバファリンの成分の場合、アスピリンをイメージするかと思いますが、アスピリンを配合するバファリンシリーズは『バファリンA』と『バファリンライト』になりますので、間違えないよう注意してください。

今後、バファリンAやバファリンライトについても紹介していきます。

「バファリンEX」の特徴

3つ

バファリンEXには、3つの特徴があります。

胃に優しいかつ速い効果

バファリンEXは『ダブルアクション2層錠』という製法で作られており、先に胃の粘膜を保護する成分が溶け始めることで胃を守り、その後解熱鎮痛成分の効果を発揮する特徴があります。

小さい錠剤にもかかわらず1回1錠でOK

バファリンEXは、錠剤を小粒化しているにもかかわらず1回1錠の服用で良いため、飲みやすいです。

眠くなりやすい成分を配合していない

バファリンEXに眠くなりやすい『鎮静成分』は配合しておりません。そのため、車の運転や高所など危険な作業をする方にとって、うれしい処方です。

「バファリンEX」の成分について

PCを使う医療従事者

バファリンEXには、主に2種類の有効成分を配合しており、『解熱鎮痛成分』と『胃の粘膜を保護する成分』になります。

ロキソプロフェンナトリウム水和物

ロキソプロフェンナトリウム水和物は、痛みや炎症を抑える主成分です。痛みや炎症を引き起こすプロスタグランジンという物質の生成を抑えることで、それらの諸症状を和らげます。また、2つの特徴があります。

痛み止め成分の中で胃への負担が少ない

ロキソプロフェンナトリウム水和物は、成分が体の中で吸収後に効果が現れる『プロドラッグ』という性質を持っています。かつて痛み止めの薬は、体の中で吸収する前から作用しているため、『胃への負担がかかりやすい』特徴がありました。

ロキソプロフェンナトリウム水和物は、体内へ吸収する前段階は作用せず、吸収後に作用を発揮することで『胃への負担を軽減』することに成功したのです。

※プロドラッグとは

服用時は効果が得られない状態、体内で吸収後に効果を発揮する薬のこと。『副作用を軽減する目的』や『薬を目標部位へ届ける目的』で開発されている。企業努力の賜物。

「痛み」や「発熱」に対する作用が速やか

「ロキソプロフェンナトリウム水和物」は、服用後に体内へ吸収してから作用を発揮する時間が速やかという特徴があります。そのため、急な頭痛や生理痛で困っているときにバファリンEXを服用することで、早めに痛みを取り除くことが期待できます。

乾燥水酸化アルミニウムゲル

乾燥水酸化アルミニウムゲルは、胃酸を中和して胃の粘膜の荒れを防ぐ働きがあります。

この有効成分を配合している目的ですが、痛みや熱を抑える「ロキソプロフェンナトリウム水和物」のよくある副作用として「胃の荒れ」「胃のむかつき」があり、解熱鎮痛薬の大半の副作用にあります。

ただ、ロキソプロフェンナトリウム水和物の場合、他の解熱鎮痛薬(NSAIDsに限る)と比較して胃への負担は軽減されており、今回の「バファリンEX」は、胃への負担をより軽減する目的で配合しています。

薬剤師からのポイント

「バファリンEX」って風邪薬?

風邪薬

バファリンEXは、かぜを引いた際に服用することもあるため、一見風邪薬と思う方もいるかもしれません。しかし、厳密には風邪薬ではなく『解熱鎮痛薬』に該当されます。

そもそも風邪薬とは、一般的に『総合感冒薬(そうごうかんぼうやく)』というカテゴリになり、かぜの諸症状を緩和するお薬です。

総合感冒薬の効能効果として、「かぜの諸症状(鼻水,鼻づまり,くしゃみ,のどの痛み, せき,たん,悪寒(発熱によるさむけ),発熱,頭痛,関節の痛み,筋肉の痛 み)の緩和」の範囲の有効成分を配合しています。

「バファリンEX」がおすすめの方

頭を触りながら食事を取る男性

バファリンEXは、胃の弱い体質の方におすすめです。胃に負担のかかりにくい解熱鎮痛成分の『ロキソプロフェンナトリウム水和物』にプラスして、胃酸から胃の粘膜を守る成分『乾燥水酸化アルミニウムゲル』を配合しています。

胃への負担を軽減した処方となっているため、今まで他の解熱鎮痛薬を飲んで胃のむかつきのある方は、試してみてはいかがでしょうか。

「バファリンEX」の服用に関する情報

効能効果

バファリンEXは、以下の症状に対して効果があります。

・頭痛、腰痛、関節痛
・月経痛(生理痛)肩こり痛神経痛
・筋肉痛、骨折痛、ねんざ痛
・打撲痛、歯痛、抜歯後の疼痛
・咽喉痛、耳痛、外傷痛の鎮痛
・悪寒、発熱時の解熱

用法用量

15歳以上から服用できます。『1回1錠』服用してください。

ただし、原則『1日2回まで』です(再び症状が現れた際は、4時間以上服用間隔を空けてから3回目の服用が可能です)。

長期で連続して服用しないようにしましょう。なお、3~5日間服用しても痛みなどの症状が続く場合は、バファリンEXを服用せずに病院へ受診してください。

服用できない方

下記に該当する方は、バファリンEXを服用することができないので注意してください。

・バファリンEXまたはバファリンEXに含まれる成分(ロキソプロフェンナトリウム水和物・乾燥水酸化アルミニウムゲル)の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある方
・バファリンEXまたは他の解熱鎮痛薬、かぜ薬の服用により、ぜんそくをしたことのある人
・14歳までのお子さん
・胃・十二指腸潰瘍、肝臓病、腎臓病、心臓病の治療を受けている方
・医師から赤血球数が少ない(貧血)、血小板数が少ない(血が止まりにくい、血が出やすい)、白血球数が少ない等の血液異常(血液の病気)を指摘されている方
・出産予定日12週以内の妊婦の方

一緒に服用してはいけないお薬

本剤を服用している間は、下記のお薬は服用しないようにしてください。
他の解熱鎮痛薬、風邪薬、鎮静薬

服用前後は、お酒を飲まないようにしましょう。

他のお薬を飲んでいる方へ

医療機関へかかる際は、必ず「バファリンEX」のパッケージもしくは同封している説明書(添付文書)も持参するようにしましょう。

※市販薬の商品名では、医療機関にて成分を判断することに時間を要する場合があります。パッケージもしくは説明書を持参することで、確認作業の時間を短縮することができます。

その他製品に関する情報はこちらをご覧ください。

最後に

スッキリする女性

バファリンEXは、胃の弱い体質の方におすすめの解熱鎮痛薬です。解熱鎮痛成分である『ロキソプロフェンナトリウム水和物』を配合しています。また、胃の粘膜を保護する「乾燥水酸化マグネシウム」が、ロキソプロフェンナトリウム水和物が作用する前に溶け出すダブルアクション2層錠という製剤的な特徴があるため、胃の弱い体質の方は一度試してみてはいかがでしょうか。

あわせてこちらもチェック

参考資料
・胃薬成分辞典|水酸化アルミニウムゲル|胃のサイエン
・市販の風邪薬について | 京都 西陣病院のホームページで
・各都道府県知事 殿 かぜ薬の製造販売承認基準について 厚生労働省医薬食品局長 ( 公 印

執筆者 / ファクトチェック / 監修者

Author profile

Ryo Omura

WEBプロデューサー / 薬剤師 / メディア責任者

医療編集プロダクションMEDW 代表
株式会社TENTIAL メディア責任者
理念
・誰にでもわかりやすい医療ヘルスケア情報を発信
・医療職の働き方にも自由度を。リモートワーク環境の構築
メディアから医療を変える「デジタルチーム医療」を中心に活動。
スマートなメディア制作を心がけております。

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