風邪による頭痛の原因と対処法:市販薬の選び方

風邪による頭痛の原因と対処法

風邪をひいたとき、頭痛に悩まされることはありませんか?風邪による頭痛は、非常に厄介で体調をさらに悪化させてしまいますよね。

本記事では、風邪による頭痛の原因や対処法について詳しく解説します。市販薬の選び方や効果的なセルフケア方法を紹介し、少しでも症状を和らげるための方法を紹介します。

風邪による頭痛の原因

風邪による頭痛の原因

風邪をひいたときに頭痛が起こることはよくありますが、はっきりしたメカニズムはわかっておらず、いくつかの要因によって頭痛が引き起こされると考えられています。

まず、風邪そのものが体に引き起こす炎症反応が頭痛を誘発することがあります。風邪ウイルスに感染すると、免疫系が活発化し、炎症が生じます。この炎症が頭部に広がることで頭痛を引き起こすのです。

また、風邪に伴う発熱も頭痛の原因となります。体温が上昇すると血管が拡張し、頭部の圧力が増すため、頭痛が生じやすくなります。そして、鼻詰まりや副鼻腔の炎症も頭痛を引き起こす要因です。

これらの症状が頭部の圧力を増加させ、痛みを感じることが多いです。

市販薬の選び方

市販薬の選び方

風邪による頭痛を緩和するためには、市販薬の利用が効果的です。市販薬にはさまざまな種類がありますが、頭痛を和らげるために一般的に使用されるのは鎮痛剤です。

鎮痛剤には、アセトアミノフェン、ロキソプロフェン、イブプロフェン、アスピリンなどの有効成分があります。

アセトアミノフェン

 鎮痛効果と解熱効果があり、比較的副作用が少ないため、小児にも服用できるため、幅広い年代で使用されています。

主な市販薬には

  • カロナールA
  • タイレノールA
  • リングルN  

などがあります。

ロキソプロフェンやイブプロフェン

鎮痛効果とともに抗炎症作用があり、炎症による頭痛に効果的です。ただし、胃腸に負担をかけることがあるため、空腹時の服用は避けるべきです。

主な市販薬には

  • ロキソニンS(ロキソプロフェン)
  • イブA錠(イブプロフェン)
  • リングルアイビーα200(イブプロフェン) 

などがあります。

アスピリン

鎮痛、解熱、抗炎症作用を持つが、胃腸に負担がかかりやすいため、使用には注意が必要です。

主な市販薬には

  • バファリンA錠
  • バイエルアスピリン
  • エキセドリンA錠

などがあります。

自分に合った市販薬を選ぶ際には、これらの成分とその効果を理解し、自分の体調や症状に最も適したものを選ぶことが重要です。また、服用する際には、必ず用法・用量を守ることが大切です。

効果的なセルフケア方法

効果的なセルフケア方法

市販薬と併せて、効果的なセルフケアも頭痛の緩和に役立ちます。以下にいくつかの方法を紹介します。

休息と水分補給

風邪の際には体力が消耗しやすいので、十分な休息を取ることが重要です。また、水分をしっかり補給することで体内の循環を良くし、症状の緩和を助けます。

温かい飲み物と蒸気の利用

温かい飲み物は喉を潤し、蒸気は鼻詰まりを緩和します。ハーブティーや生姜湯などがおすすめです。

生活環境の整え方

部屋の湿度を適切に保つことで、鼻や喉の乾燥を防ぎ、症状の悪化を防ぎます。また、適度な温度を保つことも快適な休息に繋がります。

薬剤師からのアドバイス

薬剤師からのアドバイス

頭痛に気づいたら早めに服用しましょう

鎮痛薬は頭痛の原因の1つであるプロスタグランジンという痛み物質の発生を抑える薬です。

頭痛を我慢してしてしまうと、このプロスタグランジンがどんどん作られてしまい、鎮痛薬の効果があらわれにくくなってしまいます。

そのため頭痛に気づいたら、我慢せずに早めに服用することで、プロスタグランジンの発生を抑え、頭痛を効果的に和らげることができます。

まとめ

風邪による頭痛は、炎症や発熱、鼻詰まりなどが原因で起こると考えられています。頭痛を和らげるためには、市販薬の適切な選び方とセルフケアが重要です。

アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの鎮痛剤を利用し、休息や水分補給、温かい飲み物の摂取などのセルフケアを行うことで、症状を軽減できます。

また、頭痛が長引く場合や市販薬が効果を示さない場合は、専門家に相談することが大切です。風邪を早く治すために、自分に合った対処法を見つけ、無理をせずに休養を取りましょう

参考資料

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https://www.lion.co.jp/ja/products/195
https://www.ssp.co.jp/stac/aboutcold/symptoms-rhinitis
https://www.ssp.co.jp/stac/aboutcold/symptoms-headache

執筆者 / ファクトチェック / 監修者

Author profile

Yosuke Fukuoka

薬剤師

【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。

Author profile

Nobuhiro Nagao

薬剤師

病院薬剤師として6年勤務。主にがん領域を経験。
現在は調剤薬局にて経営者かつ薬剤師として地域の健康サポートに取り組んでいます。
また、webライターとしてOTCやセルフメディケーションについて正しい医療情報を発信し、悩みを解消できる記事作成に励んでいます。

一緒にセルフメディケーションについて知識を増やしていきましょう。

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