風邪薬『ルル』シリーズの成分と選び方について。効果や副作用なども解説。

種類が多くてどれを選べばいいかわからない『ルルシリーズ』。風邪薬を購入する際、種類の多さに驚き、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?しかし裏を返せば、自分の症状に合った風邪薬を選べるチャンスです。今回は、12種類ある風邪薬『ルル』の特徴や選び方をわかりやすく解説します。この記事でご自身の風邪症状に合った『ルル』を選んでいきましょう。

薬剤師から3つのポイント

ルルAシリーズはコスパ重視(常備薬)の人に

ルルAシリーズは、急な風邪症状にすぐに対応できるように家庭の常備薬として最適な風邪薬です。価格は1日あたり200円前後とルルアタックシリーズより安価で、商品によっては7歳から服用できるものもあります。

ルルアタックシリーズは効き目重視の人に

ルルアタックシリーズは、今のつらい症状に対処したい人に最適な風邪薬です。価格は1日あたり500円前後とルルAシリーズより高価ですが、風邪の症状の中でも『特につらい症状』に十分な効果を発揮できるよう、成分の種類や量にこだわり作られています。

眠気をさけるならルル漢方シリーズ

ルルAシリーズやルルアタックシリーズには眠くなりやすい成分が配合されています。そのため、仕事や車の運転などで眠気が心配な方は眠くなる成分を含まないルル漢方薬シリーズを選びましょう。

風邪薬『ルル』について

風邪薬の『ルル』は第一三共ヘルスケアから発売されている総合感冒薬(風邪薬)です。総合感冒薬(風邪薬)とは発熱、頭痛、のどの痛み、鼻水、せきなどの風邪のさまざまな症状に1つのお薬で対応できる特徴があります。

風邪薬のルルは市販の風邪薬として認知度も高く“日本のかぜには、ルル3錠”のフレーズをCMなどで耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

『ルル』は錠剤タイプの風邪薬(医薬品)をはじめ、コンビニなどでも購入できる滋養強壮の錠剤・ドリンク剤(医薬部外品)などさまざまな商品が発売されていますが、今回は医薬品である風邪薬に限定して紹介していきます。

『ルル』の種類

『ルル』は現在12種類の風邪薬が3つのシリーズに分かれて販売されており、目的や症状によって商品を選ぶことができます。ではそれぞれのシリーズの特徴を見ていきましょう。

ルルAシリーズ

ルルAシリーズには4種類の風邪薬があります。以下に商品名を列挙しています。

ルルA シリーズ

  • 新ルルA錠s
  • 新ルルAゴールドs
  • 新ルルAゴールドDX
  • 新ルルAゴールドDXα

ルルアタックシリーズ

ルルアタックシリーズには5種類の風邪薬があります。以下に商品名を列挙しています。

ルルアタック シリーズ

  • ルルアタックEX
  • ルルアタックFXa
  • ルルアタックNX
  • ルルアタックCX
  • ルルアタックTR

ルル漢方薬シリーズ

ルル漢方薬シリーズには2種類の商品があり、いずれもドリンクタイプで風邪の引き始めに効果のある葛根湯や麻黄湯を配合しています。以下に商品名を列挙しています。

ルル漢方薬シリーズ

  • ルルかぜ内服液<葛根湯>
  • ルル内服液<麻黄湯>

その他のルル

風邪薬ではないですが、医薬品タイプの商品としてのどの痛みやせき・たんに効果のあるドロップやのどスプレーもあります。ドロップには咳止め成分、たん切り成分、のどの痛みの原因の1つである炎症を抑える成分を配合しており、味も3種類から選ぶことができます。スプレーには、のどの痛みの原因である炎症を抑える成分を配合しています。以下に商品名を列挙しています。

のどの痛み、せき・たんなどに

  • ルルメディカルドロップ(はちみつレモン・グレープ・オレンジ)
  • ルルのどスプレー

ルル商品の選び方

12種類とバリエーション豊富なため「どれを選べばいいの?」と悩んでしまう方も多いと思います。しかし『ルル』は目的や気になる症状に合わせて選べるよう、商品ごとに成分の種類や成分量を工夫して開発されています。ここからは各シリーズの特徴や商品の選び方をわかりやすく説明していきます。

ルルAシリーズ

ルルの中でも『ルルAシリーズ』は、風邪を引いてしまった時の万が一の備えに最適な風邪薬です。価格も1日あたり200円前後とリーズナブルで、服用年齢も基本は12歳から、新ルルゴールドDXαは7歳から服用ができます。そのため、大人だけでなく子供の風邪にもすぐに対応できます。

また風邪の気になる症状に合わせて商品が選べるよう処方を工夫しています。そのため以下のように、特に気になる症状に合わせて商品を選ぶとよいでしょう。

「鼻水」が気になる人

  • 新ルルAゴールドs
  • 新ルルAゴールドDX
  • 新ルルAゴールドDXα

鼻水やくしゃみを抑える成分が新ルルA錠sでは1成分に対し、こちらの3商品には鼻水やくしゃみを抑える成分を2成分配合しています。そのため、かぜを引くときは鼻水が止まらない人や一度くしゃみをすると止まらない人など、特に鼻の症状を抑えたい人の気持ちを考えて作られた商品です。

「せき」が気になる人

  • 新ルルA錠s
  • 新ルルAゴールドs

せきを抑える成分が新ルルAゴールドDX・DXαでは2成分に対し、こちらの2商品にはせきを抑える成分を3成分配合しています。そのため、かぜを引いたらせきが止まらない人やせきがつらくて夜も眠れない人など、特にせきの症状を抑えたい人の気持ちを考えて作られた商品です。

「のどの痛み」が気になる人

  • 新ルルAゴールドDX
  • 新ルルAゴールドDXα

のどの痛みを抑える成分が新ルルA錠s、新ルルAゴールドsでは1種類に対し、こちらの2商品にはのどの痛みを抑える成分を2種類配合しています。そのため、かぜを引きはじめはのどから来る人やのどの痛みがつらい人など、特にのどの痛みを抑えたい人の気持ちを考えて作られた商品です。

ルルアタックシリーズ

ルルの中でも『ルルアタックシリーズ』は風邪を引いてしまってすぐにでも症状を抑えたい、高い効き目を期待する人に最適の風邪薬です。服用年齢は基本15歳から(ルルアタック FXaのみ7歳から)で、価格は1日あたり500円前後とルルAシリーズに比べ高価です。

しかし有効成分の種類や量を調整し、風邪のさまざまな症状の中でものどの痛みや発熱などの『特につらい症状』を緩和できるよう開発された『症状特化型』の風邪薬です。

そのため以下のように、特につらい症状に合わせて商品を選ぶとよいでしょう。

風邪の引き始めには

  • ルルアタックFXa

解熱鎮痛成分が他のルルアタックシリーズでは1種類に対し、こちらの商品には解熱鎮痛成分を2種類配合しています。さらに生薬成分の『ショウキョウ末』を加えることで身体を温め、血行を良くし、発汗や解熱効果を高めることができます。

そのため、風邪の引き始めの寒気がつらい人や発熱に弱い人の気持ちを考えて作られた商品です。

「のどの痛み」が気になる人

  • ルルアタックEX

のどの痛みの原因である『炎症』を抑える抗炎症成分のイブプロフェンに加え、他のルルアタックシリーズには使用していない抗炎症成分『トラネキサム酸』を追加で配合しています。トラネキサム酸は病院などでものどの痛みを緩和する目的で処方されます。

そのため、風邪の引き始めはのどの違和感から始まる人やツバを飲み込むのものどが痛くてつらい人の気持ちを考えて作られた商品です。

「鼻水」が気になる人

  • ルルアタックNX
  • ルルアタックTR

鼻水やくしゃみを抑える成分が他のルルアタックシリーズでは1種類に対し、こちらの2商品には鼻水やくしゃみを抑える成分を2種類配合しています。そのため、つらい鼻水が止まらない人や鼻水やしゃみが気になって仕事に集中できない人など、特につらい鼻の症状を抑えたい人の気持ちを考えて作られた商品です。

「せき」が気になる人

  • ルルアタックCX

せきを抑える成分が他のルルアタックシリーズでは2種類に対し、こちらの商品には3種類配合とせきを抑える成分を1成分プラスしています。そのため、1度せきが始まると止まらない人やせきで夜中も眠れない人など、特につらいせきの症状を抑えたい人の気持ちを考えて作られた商品です。

1日2回の服用で済ませたい人

  • ルルアタックTR

ルルアタックシリーズで唯一1日2回の服用回数となります。解熱鎮痛成分のイブプロフェンには先に溶け出す顆粒と時間差で後から溶け出す顆粒の2種類を配合した『Time-Releaseテクノロジー』が採用されているため、1日2回の服用でも十分な効果が発揮できるようになっています。

「仕事が忙しくてお昼は飲めない」「お昼は飲み忘れてしまう」などそのような時は以下の商品を選ぶとよいでしょう。

ルル漢方薬シリーズ

ルル漢方薬シリーズには、ルルかぜ内服液<葛根湯>とルル内服液<麻黄湯>の2商品があります。どちらも風邪の引き始めに効果のある漢方薬ですが、この2つのちがいは主に『身体を温める力』です。

麻黄湯の方が身体を温める力が強いため、熱で身体がゾクゾクするような寒気が強く、ふしぶしの痛みも感じる場合にはルル内服液<麻黄湯>を服用するのがよいでしょう。寒気はそこまで強くなく、肩や首がこわばったようなコリがあったり筋肉痛がある場合にはルルかぜ内服液<葛根湯>を服用するのがよいでしょう。

またこちらの漢方薬には眠くなりやすい成分は含まれていません。そのため、風邪薬を服用した後の眠気が心配な人はこちらのルル漢方薬シリーズを服用するのがよいでしょう。

ルルを選ぶ際の注意点

ルルは市販の風邪薬といえど、有効成分を含む『医薬品』です。妊娠中や授乳中の場合は特に注意が必要です。

妊娠中はルルに限らず、どんな薬でも服用を慎重に判断する必要があるため、主治医に必ず相談してから服用するようにしましょう。また、授乳中の場合にはルルは服用できません。風邪薬に含まれる成分によっては、母乳に移行してしまい大切な胎児に影響を及ぼす可能性があります。万が一服用してしまった場合は粉ミルクに変え、服用後72時間経過してから授乳を再開してください。

また代表的な副作用に『眠気』があります。すべての人に起こるとは限りませんが、鼻水を抑える成分やせき止め成分の副作用により眠気が起こることがあります。そのため、ルルシリーズやルルアタックシリーズ服用後の車の運転や機械の操作はしないようにしましょう。

この他にも注意点がいくつかあるので、詳しくは各商品ごとの添付文書(お薬の説明書)でご自身が服用できるかどうかを確認してから服用するようにしましょう。

まとめ

12種類もあるルル商品からご自身に合った風邪薬を選ぶためには、『目的』『服用年齢』『目的』『つらい症状』を明確にすることが大切です。商品のパッケージだけで判断せずに、今回の記事を参考に、自分にあった風邪薬を選んでいただけたら幸いです。

 

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ルルアタックEX

新ルルA錠sと新ルルゴールドsの比較

風邪を長引かさないポイント

参考資料

ルルシリーズ製品ラインナップ/風邪(かぜ)にルル/第一三共ヘルスケア
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_lulu/lineup/

新ルル-A錠sのよくあるご質問/第一三共ヘルスケア
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/faq/faq_lulu_a_s.html

執筆者 / ファクトチェック / 監修者

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薬剤師

【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。

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コンテンツディレクター/薬剤師

病院薬剤師として6年勤務。主にがん領域を経験。
現在は調剤薬局にて経営者かつ薬剤師として地域の健康サポートに取り組んでいます。
また、webライターとしてOTCやセルフメディケーションについて正しい医療情報を発信し、悩みを解消できる記事作成に励んでいます。

一緒にセルフメディケーションについて知識を増やしていきましょう。

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