水虫は男女共通の悩みであり、治ったと思っても再発するやっかいなものです。特に気温が上昇する春から夏にかけて、再びかゆみなどの症状が現れやすいです。
そんなとき、市販薬で対応する方も多いと思いますが、商品の種類や剤形の多さに選ぶのを迷うことはありませんか?
今回は、市販の水虫薬である『エクシブ®』について商品の特徴や剤形の選び方についてご紹介します。
水虫の市販薬『エクシブ®』とは
エクシブ®はロート製薬が販売する市販の水虫薬です。指定第2類医薬品に分類されており、ドラッグストアなどで薬剤師または登録販売者から購入することができます。また、インターネットでも購入も可能です。
エクシブ®は『1日1回の使用』で水虫に効果を発揮するので、継続使用が大切な水虫治療には嬉しいメリットですね。また、剤形も豊富にあり、自分に合う商品を選ぶことができます。
エクシブ®が水虫に効く仕組みとは
エクシブ®は有効成分『テルビナフィン塩酸塩』を配合しています。
テルビナフィン塩酸塩のはたらきと効果
水虫の正式名称は白癬(はくせん)であり、『白癬菌とよばれる真菌(カビ)が原因』です。
テルビナフィン塩酸塩は、白癬菌自体を死滅させる効果があります。
エクシブ®の種類と剤形
エクシブ®は「スプレー」や「クリーム」など4つの剤形から選ぶことができます。
成分は同じテルビナフィン塩酸塩を配合していますが、剤形によって使いやすい水虫のタイプや使い心地が異なります。まずはそれぞれの商品の特徴を紹介します。
エクシブ®EXスプレー
さらさらパウダー入りのスプレータイプ。患部に触れず、広い範囲に噴霧することができます。指の間もワンプッシュで噴霧可能です。
エクシブ®EXクリーム
15gのチューブタイプ。指の間など患部に少量ずつ使用することができます。
エクシブ®EX液
ミストタイプ。スプレー同様患部に触れず、広い範囲に噴霧することができます。スプレーに比べて量の調節がしやすいです。
エクシブ®Wきわケアジェル
患部にとどまりやすいジェルタイプ。爪の周りなど凸凹した箇所に使いやすいです。
エクシブ®Wディープ10クリーム
ジャーに入ったクリームタイプ。広い範囲に使用できます。この商品のみ尿素10%が配合されており、硬くなった角質を柔らかくする効果があります。
エクシブ®の正しい選び方と使い方
上記の特徴を持つ商品を正しく選ぶにはご自身の水虫がどの場所にあるのかを確認する必要があります。
指の間や足裏全体の水虫にはどの商品もOK
指の間や足裏の水虫にはどの商品を使用しても問題ありません。水虫の範囲が広ければスプレーや量の多いディープ10クリームがおすすめです。
ジュクジュクした水虫には『クリーム』
ジュクジュクした水虫には患部にとどまりやすいクリームタイプがおすすめです。スプレーや液タイプは患部にとどまりにくいため不向きです。
爪のきわまでの水虫は『きわケアジェル』
爪のきわの皮がめくれたり、カサカサした水虫にはジェルタイプがおすすめ。爪のきわ用に作られた商品です。
かかとのザラザラ水虫に『ディープ10クリーム』
かかとのザラザラ水虫には尿素10%を配合したディープ10クリームがおすすめです。尿素が硬くなった角質を柔らかくし、有効成分であるテルビナフィン塩酸塩を角質層の奥まで浸透しやすくします。
エクシブ®を塗るタイミングは入浴後がおすすめ
エクシブ®を塗るタイミングは「入浴後」がおすすめです。患部が清潔なうえに、皮膚がふやけているため有効成分が浸透しやすい状態という理由からです。特に足の裏やかかとなど皮膚の厚い箇所への使用がおすすめです。
水虫を予防するためのポイント
水虫を繰り返さないためにも予防や再発防止が重要です。以下の点に注意してみましょう。
清潔な足を保つ
帰宅したらすぐに足を洗い清潔に保つことが望ましいです。足の指の間などを丁寧に洗いましょう。もし、浴室に行くのが面倒な場合はティッシュなどで指1本1本を洗い、乾燥させましょう。
適切な靴下や靴を選ぶ
汗や汚れのあるもの、通気性の悪い靴や靴下はなるべく避けましょう。靴下は毎日履き替え、使った靴下は洗ってしっかりと乾燥させましょう。適度な湿度がある靴下は水虫菌の温床になることがあります。
共用のシャワーやプールでは注意する
水虫の人の皮膚を踏んでしまうことで感染してしまう可能性があります。フィットネスクラブやサウナ、プールなど共用で使う場所を利用する場合は注意が必要です。なるべく素足でいるのを避け、帰宅後に洗うなどケアするようにしましょう。
継続してエクシブ®を塗るようにしましょう
水虫治療は根気よく継続することがなにより大切です。
症状が治まったといってやめてしまうと、わずかに残った白癬菌は再度増殖して再び発症する可能性がります。
肌のターンオーバーは28日といわれているため、治ったと思ってから4週間は続けて塗るようにしましょう。
また、2週間使用してみて症状が改善しなければ皮膚科へ受診してください。
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参考資料
・水虫治療薬 エクシブ
執筆者 / ファクトチェック / 監修者
Nobuhiro Nagao
病院薬剤師として6年勤務。主にがん領域を経験。
現在は調剤薬局にて経営者かつ薬剤師として地域の健康サポートに取り組んでいます。
また、webライターとしてOTCやセルフメディケーションについて正しい医療情報を発信し、悩みを解消できる記事作成に励んでいます。
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