むくみの原因と薬での対策とは?正しい選び方でむくみ解消しよう

むくみの原因と薬での対策とは?正しい選び方でむくみ解消しよう

「最近、夕方になると足がパンパンにむくんでしまう…」
「顔のむくみが気になって、朝の鏡を見るのが憂鬱…」

そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。むくみは、日常生活に支障をきたすことがあり、見た目の問題だけでなく、健康にも影響を及ぼすことがあります。

そこで今回は、むくみの原因やその解消法としての市販薬について詳しくお話しします。むくみを予防し、解消するために、適切な市販薬の選び方や使用方法を身につけましょう。

むくみの原因

むくみの原因

むくみは、体内の水分バランスが崩れることで生じます。主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。

塩分の過剰摂取

食事で塩分を摂りすぎると、体が水分を溜め込みやすくなり、むくみが生じます。特に外食や加工食品には多くの塩分が含まれているため、注意が必要です。

長時間同じ姿勢で過ごす

デスクワークや長時間の立ち仕事など、同じ姿勢を長時間続けると、血液やリンパの流れが悪くなり、むくみが発生します。特に足のむくみは、夕方にかけて悪化しやすいです。

運動不足

運動不足による筋力低下は、血液やリンパ液の流れを悪化させ、むくみを引き起こします。特にふくらはぎの筋肉は血液を心臓へ戻すポンプの役割を果たしているため、適度な運動が重要です。

ホルモンバランスの乱れ

女性の場合、月経前や妊娠中にホルモンバランスが乱れることで、むくみが生じやすくなります。これは、体が水分を溜め込みやすくなるためです。

むくみを解消する薬

むくみを解消する薬

むくみを解消するための薬には、さまざまな種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分の症状に合った薬を選ぶことが大切です。

利尿薬

利尿薬は、体内の余分な水分を排出することで、むくみを解消します。市販薬としては販売されておらず、医師の指示がある場合に使用されます。

ただし、過度な使用は体内の電解質バランスを崩す恐れがあるため、使用には注意が必要です。

漢方薬

漢方薬は、体質改善を目的とし、むくみの原因にアプローチします。例えば、五苓散や防已黄耆湯などがむくみに効果的です。体の冷えや血行不良を改善することで、むくみを根本から解消します。

サプリメント

サプリメントには、カリウムやビタミンB群など、むくみの改善が期待できる成分が含まれています。これらの栄養素は、体内の水分バランスを調整することで、むくみの軽減が期待できます。

市販薬の選び方と使用方法

市販薬の選び方と使用方法

むくみを解消するための市販薬を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

自分の症状に合った薬を選ぶ

むくみの原因や症状は人それぞれです。特に漢方薬の場合、自分の体質や症状に合った薬を選ぶことで十分な効果を得ることができるため、漢方薬の特徴に合わせて薬を選択することが大切です

使用方法を守る

市販薬を使用する際は、必ず添付の説明書をよく読み、使用方法を守りましょう。漢方薬やサプリメントは決められた量とタイミングを守ることが大切です。漢方薬の場合、一般的に食前、食間で服用することがほとんどです。

薬剤師に相談する

初めて市販薬を使用する場合や、自分で判断が難しい場合は、薬剤師に相談することをおすすめします。薬剤師は、症状に合わせた薬の選び方や使用方法についてアドバイスしてくれます。

むくみを改善する主な市販薬

むくみを改善する主な市販薬

アルピタン

アルピタンには漢方薬の五苓散(ごれいさん)が配合されています。五苓散は体にたまった余分な水分を排出する働きがあり、足のむくみをはじめ、全身のむくみにも効果的です。

お酒を飲みすぎた翌日など、体に多くの水分が溜まっているシーンでの活用が効果的な漢方薬です。

クラシエ当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)錠

漢方薬の当帰芍薬散を配合した商品で、水分代謝を高め、身体の余分な水分を取り除いてくれます。

また足腰の血行を良くする働きがあり、冷え性を改善する効果もあります。

体質的に冷え症や貧血がある方に向いている商品です。

コッコアポL錠

コッコアポL錠は漢方薬の防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)を配合した商品です。防已黄耆湯は身体の水分代謝を上げ、余分な水分を排出する働きがあります。また脂質代謝を上げ、しまりのない余分ない脂肪を分解・燃焼して減らす働きもあります。

胃腸が弱く、水太り体質の方や下半身がむくみやすい方に向いている商品です。

むくみを予防する生活習慣

むくみを予防する生活習慣

むくみを予防するためには、薬だけでなく、日常生活の中での予防策も大切です。

塩分を控える食事

むくみを防ぐためには、塩分を控えた食事を心がけましょう。加工食品や外食を避け、新鮮な野菜や果物を多く摂ることが推奨されます。特に、カリウムを多く含む食材(バナナ、ほうれん草など)は、体内の塩分バランスを整えるのに役立ちます。

定期的な運動

適度な運動は、血液やリンパ液の流れを促進し、むくみを防ぎます。ウォーキングやストレッチなど、日常生活に取り入れやすい運動を習慣化しましょう。

良質な睡眠

睡眠不足はホルモンバランスの乱れを引き起こし、むくみの原因と考えられています。規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠をとることが大切です。

まとめ

むくみは日常生活において多くの人が経験する不快な症状です。しかし、原因を理解し、適切な薬を選び、生活習慣を見直すことで、効果的に予防・解消することができます。

むくみが気になる方は、今回紹介した対策を参考にして、健康な毎日を取り戻しましょう。薬を選ぶ際には、薬剤師に相談し、正しい使用方法を守ることが重要です。

参考資料
ビタミンB群とは|大正製薬
マグネシウムとは|大正製薬 

執筆者 / ファクトチェック / 監修者

Author profile

Yosuke Fukuoka

薬剤師

【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。

Author profile

Nobuhiro Nagao

薬剤師

病院薬剤師として6年勤務。主にがん領域を経験。
現在は調剤薬局にて経営者かつ薬剤師として地域の健康サポートに取り組んでいます。
また、webライターとしてOTCやセルフメディケーションについて正しい医療情報を発信し、悩みを解消できる記事作成に励んでいます。

一緒にセルフメディケーションについて知識を増やしていきましょう。

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