気温が上がり暑くなってきましたね。暑さによる汗でムレることで、皮膚がかゆくなることもあるのではないでしょうか。特に陰部などのデリケートエリアは、かゆくなると気になって仕事に集中できないこともあるかと思います。
今回は、かゆみを抑える成分を配合した、爽快感のある「デリケアエムズ」の効果や副作用、薬剤師からのポイントを紹介します。
「デリケアエムズ」の特徴
「デリケアエムズ」は、主にデリケートエリアにおけるかゆみやかぶれの治療を目的とした、ステロイド成分を配合していない市販薬です。かゆい部分・かぶれた部分に「デリケアエムズ」を塗ることで、症状を改善します。塗った際、スゥーっとするクール感のある成分を配合しています。
また、3つの効果により『かゆみ』の負のスパイラルを止めて改善する働きがあるのでおすすめです。
なぜデリケートエリアはかゆくなる?
なぜデリケートエリアがかゆくなるのでしょうか。陰部周辺などのデリケートエリアは、刺激に敏感な部分でもあるため、外部からの刺激に対して反応しやすくなります。それに加えて、気温が高くなる夏などの時期のデリケートエリアは、汗に反応したり、下着のスレや雑菌による繁殖でかゆみを引き起こしたりする環境だからです。
かゆみを抑える効果について
では、「デリケアエムズ」にどのような効果があるのでしょうか。デリケアエムズには、かゆみを抑える、炎症を鎮める、雑菌を抑える3つの働きの特徴があります。
かゆみを我慢できなくなることで皮膚をかきむしり、そして刺激を受けたり傷ができたりします。それにより、炎症を引き起こし、再びかゆくなるという負のスパイラルに陥る恐れがあるでしょう。
そのため、デリケアエムズを使用して『汗をかくことでかゆくなる』『ムレるとかゆくなる』『下着が擦れるとかゆくなる』『皮膚の乾燥によりかゆくなる』など、これらが原因で発生したかゆみを抑え、負のスパイラルから抜け出します。
「デリケアエムズ」に配合している有効成分
デリケアエムズには、どのような有効成分を配合しているのでしょうか。かゆみを抑える成分を主にして、5種類の有効成分を配合しております。
ジフェンヒドラミン塩酸塩
ジフェンヒドラミン塩酸塩は、かゆみを引き起こす物質『ヒスタミン』の働きをブロックすることで、すばやくかゆみを止める成分です。ジフェンヒドラミンなどの成分は、別名『抗ヒスタミン薬』と呼ばれます。
グリチルレチン酸
グリチルレチン酸は、かぶれなど炎症を鎮める働きのある消炎作用があります。
甘草(かんぞう)と呼ばれる生薬由来の成分になります。一般的に、漢方薬や食品の甘味料としても使われています。
イソプロピルメチルフェノール
殺菌作用により、雑菌の繁殖を抑える働きがあります。
l-メントール
l-メントールは、清涼感を与えてかゆみを抑えたりする働きがあります。個人差はありますが、スーッとする感じによりかゆみを緩和します。
トコフェロール酢酸エステル
トコフェロール酢酸エステルは、ビタミンE誘導体の一つであり、血行を促進することで患部の回復を早める働きがあります。
「デリケアエムズ」の製品に関する情報
効能効果
下記に対して効果があります。
『かゆみ』『かぶれ』『ただれ』
『しっしん』『皮膚炎』『じんましん』
『あせも』『虫さされ』『しもやけ』
用法・用量
1日数回、適量を患部に塗ります。1日の目安として5〜6回塗って結構です。症状に合わせて適宜使用しましょう。
使用開始目安年齢は、生後3ヶ月のお子さんから使用可能です。女性も使用できます。
5〜6日ほど使用しても症状が改善しない場合は、使用を中止して医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
その他気になる方は、こちらの製品情報をご覧ください。
薬剤師からのポイント
かゆみは我慢せず早めに対処しましょう
かゆみを感じることで皮膚をひっかき、傷や炎症につながる恐れがあります。炎症を引き起こすことで、再びかゆみを引き起こす可能性があるため、かゆみを感じたらすぐに対処することをおすすめします。
陰部以外にも塗ることができる
陰部以外のデリケート部分やその他皮膚にも塗ることが可能です。首や顔に塗ることもできますが、目に入らないようにしましょう。
粘膜部分には塗らないようにしましょう
粘膜部分に対して使用できる製品ではないため、塗らないようにしましょう。尿道口や肛門部分は避けてください。
まとめ
これから暑くなるシーズンでは、皮膚トラブルを招くことも多々あるかと思います。そのようなときに使用できる『デリケアエムズ』は、皮膚のかゆみを早く抑えたい方におすすめです。男性のみでなく女性も使うことのできる製品ですので、自宅用もしくは携帯用として、いざというときに1本常備してはいかがでしょうか。
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参考資料
・デリケアM’s|添付文書
・股間のかゆみに│デリケアエムズブランドサイト│池田模範堂
・ジフェンヒドラミン塩酸塩|薬の成分ディクショナリー|エスエス製薬
・ジフェンヒドラミン:レスタミン|お薬110番
・-グリチルレチン酸とはどのような成分ですか? | よくあるご質問(製品Q&A)
・グリチルリチン酸|薬の成分ディクショナリー|エスエス製薬
・イソプロピルメチルフェノール
・l-メントール
執筆者 / ファクトチェック / 監修者
Ryo Omura
医療編集プロダクションMEDW 代表
株式会社TENTIAL メディアディレクター、リーガルチェック
理念
・誰にでもわかりやすい医療ヘルスケア情報を発信
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メディアから医療を変える「デジタルチーム医療」を中心に活動。
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