タリオンARの効果や副作用について｜花粉症としての使い方を解説

タリオン®ARの効果や副作用について｜花粉症としての使い方を解説

2021.01.14 / 最終更新日：2023.02.19

花粉症薬を服用した後に眠気が出たり、集中力が切れてしまうなどの経験はありませんか？そんな時は眠くなりにくい花粉症薬を選んでみましょう。

ここでは眠くなりにくい、アレルギー専用鼻炎薬タリオンARの効能効果や副作用、注意すべき点などを薬剤師が解説します。

2020年12月に発売を開始したアレルギー専用鼻炎薬タリオン®AR。効能効果や有効成分の特徴、服用するうえでの注意点などについて見ていきましょう。

タリオン®ARは2020年12月に田辺三菱製薬株式会社が販売を開始したアレルギー専用鼻炎薬です。

田辺三菱株式会社は医療用医薬品や一般用医薬品を幅広く手掛ける製薬会社で、市販薬であれば湿疹薬の「フルコート®f」や栄養ドリンクの「アスパラ®ドリンク」胃腸薬の「タナベ胃腸薬ウルソ®」などが代表製品です。

タリオン®ARは要指導医薬品※です。要指導医薬品は薬剤師から対面での販売が法律で義務づけられています。つまりECサイトなどネットでの購入ができないので注意しましょう。薬剤師が勤務している薬局・ドラッグストアを見つけて購入しましょう。※2021年1月時点

タリオン®ARは日本で初めて有効成分としてべポタスチンべジル酸塩を配合したスイッチOTCです。1錠中にべポタスチンべジル酸塩を10mg配合しており、医療用医薬品と同じ有効成分が同じ濃度で配合されています。

べポタスチンべジル酸塩は第2世代抗ヒスタミン薬のため、花粉症薬の服用後に起こりやすい「眠気」が出にくいアレルギー専用鼻炎薬になります。

抗ヒスタミン薬は第1世代と第2世代に分かれ、第2世代は第1世代よりも副作用の眠気や口の渇きが出にくい特徴があります。

タリオン®ARは花粉、ハウスダスト(室内塵)などによって起こる、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの鼻のアレルギー症状を緩和する効果があります。

タリオン®ARを服用後、以下の症状が出た場合は副作用の可能性があるのですぐに服用を中止して、医師又は薬剤師に相談してください。

またタリオン®AR服用後には下記の症状が出ることがあります。症状が続いたり、強くなる場合は服用を中止して医師又は薬剤師に相談してください。

・口のかわき

・眠気

・便秘・下痢

タリオン®ARは使用できない人や使用するうえでの注意点があります。服用する前には下記にあてはまらないか必ず確認しましょう。

下記に該当する方はタリオン®ARを服用できません。

・タリオン®ARまたはタリオン®ARの成分でアレルギー症状を起こしたことがある人

・腎臓病の診断を受けたことのある人

またタリオン®ARを服用中は下記のお薬は服用できないので注意しましょう。

・他のアレルギー用薬(鼻炎薬や皮膚疾患用薬も含みます)

・抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等

　(かぜ薬、せき止め薬、乗り物酔い薬、催眠鎮静薬など)

さらに、タリオン®AR服用後は車などの乗り物や機械類の運転操作ができません。そのため、仕事や移動で車の運転をする人は注意しましょう。

上記でも述べたようにタリオン®ARは『要指導医薬品』に分類されます。（2023.2時点）

要指導医薬品に分類される市販薬は薬剤師が対面で情報提供や指導などをすることが義務付けられ、インターネット販売不可の医薬品です。

そのため、ネットで購入することはできず、薬局やドラッグストア等で購入する必要があります。要指導医薬品はのちに第1類医薬品や第2類医薬品に分類されることがありますので、今後タリオン®ARは安全性などを検討後、ネット上で見る機会が訪れるかもしれません。