マスク生活にもすっかり慣れた今日このごろ。当初はしっかりとスキンケアを行っていたものの、「マスクで隠れるから」と徐々に肌の手入れがおろそかになっている方も多いのではないでしょうか。
これだけ長い間マスクを着用し続けることは、みなさんにとって初めての経験であり、その影響で肌荒れやニキビなど肌トラブルに悩む方が増加しています。
マスク生活の肌荒れについて4パートに分けてご紹介しており、今回は③おすすめの市販薬です。
(①肌トラブルの原因、②対策を先に学びたい方はこちらをご覧ください)
自分の抱えてる悩みを解決してくれる市販薬を見つけましょう。
乾燥には「ヘパリン類似物質」や「ワセリン」
肌の乾燥を防ぐ目的として「ヘパリン類似物質」
乾燥やカサつきがひどい方には「ヘパリン類似物質」がおすすめです。
保湿剤の代表ともいえる成分であり、医療用でも同成分が使用されています。
ヘパリン類似物質は、水分子を引き寄せて保持する特性をもち、肌内部の角質層まで浸透して働きかけるため、保湿効果が持続しやすいとされています。
ヘパリン類似物質を継続して使用することで、角質層の水分保持機能が改善し、正常なバリア機能を取り戻すように促してくれます。
ヘパリン類似物質を含む商品
ヒルマイルドクリーム
ヒルドイドの商品ページにつきまして、こちらにて解説しております。
ヘパソフトプラス
ヘパソフトの製品に関する情報はこちらにて解説しております。
肌のバリア機能を保つ「ワセリン」
「ワセリン」は外部の刺激から皮膚を守る保護効果が期待でき、マスクでのかぶれや、摩擦によって引き起こされる肌トラブルを改善します。
また、肌の表面に油の膜を張ることで、皮膚の内側からの水分蒸発を防ぎ、肌の乾燥を予防すると考えられています。化粧水や乳液など毎日のお手入れの仕上げとして、少量のワセリンを最後に塗ることで、肌の内側に浸透した水分の蒸発を防ぎ、保湿効果を高めてくれるでしょう。
ワセリンを含む商品
プロペト ピュアベール
プロペトピュアベールの製品に関する内容をこちらにて解説しております。
ベビーワセリン
ベビーワセリンに関する製品内容はこちらにて解説しております。
赤みやかゆみには「抗炎症成分」
抗炎症成分は炎症部位に直接作用し、原因物質の生成を抑え、赤みや痛み、腫れを抑えます。
肌が赤くなっている場合は炎症が起きているかもしれません。
マスクなどの刺激によって、肌の細胞が壊されたり、異物が侵入したりすることで、赤みや熱感、腫れなどの症状が発生する場合があります。そういった時は炎症を鎮める治療薬を使い、早めにケアを行いましょう。
抗炎症成分を含む商品
トレンタムGクリーム
トレンタムGクリームに関する製品は、こちらにて解説しております。
刺激に弱い敏感肌の人にも使えるのでおすすめ
先述でご紹介した薬は全て敏感肌の方でも使用できる薬です。また、商品によっては赤ちゃんへの使用も可能です。なかでも抗炎症成分を有するトレンタムクリームは非ステロイド性抗炎症成分を使用しているので、デリケートな肌や顔、首など広い範囲で使用することができます。
商品の詳しい内容が気になる方は各ページでご確認ください。
市販薬は多く販売されており、悩む方も多いでしょう。この記事を参考に自分の肌に合う成分や商品を見つけていただければ幸いです。
では、最後に④日常生活の注意点についてご紹介します。ぜひ最後までご覧になってみてください。
執筆者 / ファクトチェック / 監修者
Yosuke Fukuoka
【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。