花粉の飛散量が多い時期はつらい鼻みず症状が特徴的です。時には鼻炎薬を服用しても「鼻みずが止まらない!」このような経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?ここでは大正製薬が発売する鼻炎薬のパブロン鼻炎カプセルSαとはどのような商品なのか?効果や副作用、成分の特徴について解説します。
パブロン鼻炎カプセルSαとは
大正製薬が販売
パブロン鼻炎カプセルSαは指定第2類医薬品※に該当し、鷲のマークでおなじみの大正製薬株式会社が販売しています。大正製薬は主にOTC医薬品(ドラッグストアなどで扱う市販薬)を手がける知名度の高い製薬メーカーです。※2021年1月時点
有効成分
パブロン鼻炎カプセルSαは4つの有効成分を配合しています。ではそれぞれの有効成分の働きについて見ていきましょう。
塩酸プソイドエフェドリン
塩酸プソイドエフェドリンは鼻づまりを改善する成分です。血管収縮作用により、鼻粘膜の充血・はれを抑制し、鼻づまりを改善します。
マレイン酸カルビノキサミン
マレイン酸カルビノキサミンはくしゃみ、鼻みず、鼻づまりを改善する成分です。抗ヒスタミン作用により、鼻みずなどの原因になるヒスタミンの働きを抑え、鼻の諸症状を改善します。
ベラドンナ総アルカロイド
ベラドンナ総アルカロイドは鼻みずやなみだ目を改善する成分です。抗コリン作用により、鼻みずやなみだなどの分泌を抑えます。
無水カフェイン
無水カフェインは血管収縮作用により、鼻炎症状の際に起きやすい頭が重い感じ(頭重感)を改善します。
効能効果
パブロン鼻炎カプセルSαは急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎によるくしゃみ、鼻みず(鼻汁過多)、鼻づまり、なみだ目、のどの痛み、頭重(頭が重い)に対して効果があります。
副作用
パブロン鼻炎カプセルSαを服用後に下記の症状が続いたり、症状が強くなる場合は服用を中止して、医師、薬剤師、又は登録販売者に相談してください。
- 口のかわき
- 眠気
- 便秘
- 目のかすみ
また次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、服用を中止して医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
関係部位 | 症状 |
皮膚 | 発疹、発赤、かゆみ |
消化器 | 吐き気、嘔吐、食欲不振 |
精神神経系 | めまい、不眠、神経過敏、頭痛、けいれん |
泌尿器 | 排尿困難 |
その他 | 顔のほてり、異常なまぶしさ |
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合はすぐに医師の診察を受けてください。
急性汎発性発疹性膿疱症・・・高熱、皮膚の広範囲の発疹、発赤、赤くなった皮膚の上に小さなブツブツ(小膿疱)が出る、全身がだるい、食欲がない等が持続したり、急激に悪化する。
使用するうえでの注意点を解説
パブロン鼻炎カプセルSαを服用する上で何に気をつけるべきでしょうか?ここでは、いくつか紹介します。
服用後の車の運転はできない
パブロン鼻炎カプセルSαの説明文書には「服用後、乗り物又は機械類の運転操作をしないでください」との記載があります。理由として服用後に眠気や目のかすみ、まぶしさなどの症状が現れることがあるため、車を運転する予定のある方は服用しないようにしましょう。
病気がある人は注意
現在、病気で治療中の方は、服用前に必ず主治医やかかりつけの薬局に相談しましょう。なぜなら、病気の種類や服用薬によっては今の病気が悪化してしまったり、薬の効果がコントロールできなくなる可能性があるからです。
また、下記の方は現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなるため服用できません。
下記の症状がある人
- 前立腺肥大による排尿困難の症状がある人
下記の診断を受けた人
- 高血圧
- 心臓病
- 甲状腺機能障害
- 糖尿病
一緒に飲めない薬がある
パブロン鼻炎カプセルSαには一緒に服用できない薬があります。
- 鼻炎用内服薬
- 抗ヒスタミン剤を含有する内服薬(かぜ薬、咳止め薬、乗り物酔い薬、アレルギー用薬等)
- 塩酸プソイドエフェドリン又は硫酸プソイドエフェドリンを含有する内服薬
- 胃腸鎮痛鎮痙薬
購入前に一度、ご自身の服用薬を確認してみましょう。
子ども用の製品もある
パブロン鼻炎カプセルSαは15歳からの服用ですが、子どもが服用したい場合は、子供用のパブロン鼻炎カプセルSα小児用を服用しましょう。年齢は7歳〜14歳のお子様が服用できます。
パブロン鼻炎速溶錠EXとの違いは?
大正製薬はパブロン鼻炎カプセルSα以外にもパブロン鼻炎速溶錠EXという鼻炎薬を発売しています。では2つの違いについて見ていきましょう
服用回数・使用年齢が違う
商品名 | 1日服用回数 | 使用年齢 |
パブロン鼻炎カプセルSα | 1日2回 | 15歳〜 |
パブロン鼻炎速溶錠EX | 1日3回 | 7歳〜14歳 |
パブロン鼻炎カプセルSαは1日2回の服用回数に対して、パブロン鼻炎速溶錠EXは1日3回の服用回数です。そのため、1日の服用回数を最小限に抑えたい方や錠剤が飲みにく方はパブロン鼻炎カプセルSαがおすすめです。また使用年齢はパブロン鼻炎カプセルSαが15歳からに対して、パブロン鼻炎速溶錠は7歳から使用できます。
有効成分の種類・量が多いのはパブロン鼻炎速溶錠EX
パブロン鼻炎カプセルSαの有効成分が4種類に対し、パブロン鼻炎速溶錠EXは6種類と+2種類多く配合しています。
dl-メチルエフェドリン
血管収縮作用により、鼻粘膜の充血、はれを抑制し、鼻づまりを改善します。
グリチルリチン酸二カリウム
抗炎症作用により、鼻炎症状やのどの痛みを抑えます。
また鼻みずを抑える成分ベラドンナ総アルカロイドの含有量もパブロン鼻炎カプセルSαより0.2mg多く配合しています。
有効成分が多いほど良い訳ではないことに注意
一見するとパブロン鼻炎速溶錠EXの方が有効成分の種類や含有量が多く魅力的に感じるかもしれません。しかし注意すべきは必要ではない成分を服用するほど身体への負担も考えられるということです。
例えばベラドンア総アルカロイドは身体の分泌液が出るのを抑える成分です。そのため出すぎた鼻みずを抑えますが、一方で唾液などの分泌液の分泌も抑えます。つまり喉がかわく、口がかわくなどの副作用がより起こりやすくなる可能性があります。
したがってパブロン鼻炎カプセルSαを服用しても効果が感じられない場合や、強い鼻づまり・鼻みずなどの鼻の諸症状をお持ちの場合はパブロン鼻炎速溶錠EXを試してみるのがよいでしょう。
鼻炎薬はどのように選ぶべきか
第一世代と第二世代の違いは?
市販の鼻炎薬は別名抗ヒスタミン薬とよばれ、第一世代と第二世代の2種類に分かれます。第一世代の特徴は鼻炎症状に対する効果が高いと言われますが、その反面、眠気や口のかわきなどのを感じやすいお薬です。一方、第二世代は効き目というよりは、眠気や口のかわきを少なくしたお薬です。
したがって効き目にこだわりたい方は第一世代を、眠気や口のかわきが少ないものを服用したい方は第二世代の鼻炎薬を選んでみましょう。
ただし、効果や眠気・口のかわきの感じ方には個人差があります。そのため、鼻炎薬を服用して眠気を感じたり、効果を感じにくい場合は他の鼻炎薬を試してみるのもよいでしょう。
単剤と複数の成分入りの市販薬はどちらが良い?
単剤と複数の成分入りの市販薬を選ぶ際のポイントは、「改善したい症状」を明確にすることです。現在の症状が単剤で対処できるか、もしくは複数の成分入りの市販薬で総合的に対処すべきか見極める必要があります。
主に単剤(1成分)の鼻炎薬は第二世代抗ヒスタミン薬の場合がほとんどです。第二世代抗ヒスタミン成分は花粉やハウスダストによるくしゃみ、鼻みず、鼻づまりに対して効果があり、服用後の眠気や口のかわきが少ないという特徴があります。
一方で、複数成分入りのタイプの鼻炎薬は第一世代抗ヒスタミン薬の場合がほとんどです。第一世代抗ヒスタミン成分は鼻炎症状を改善する効果が高い反面、服用後の眠気や口のかわきを感じやすい特徴があります。またヒスタミン成分以外にも鼻づまりを改善する血管収縮成分や頭重感を改善する成分、のどの痛みを改善する抗炎症成分などを配合しています。
つまり花粉やハウスダストによるくしゃみ、鼻みず、鼻づまりだけを改善するのであれば、単剤タイプで対処できます。もしアレルギー性鼻炎症状以外にのどの痛みやなみだ目、頭重感がある場合や急性鼻炎の方は複数成分入りのタイプで対処するのがよいでしょう。
パブロン鼻炎カプセルSαはどんな方におすすめ?
パブロン鼻炎カプセルSαは第一世代抗ヒスタミン成分を配合した鼻炎薬です。また鼻づまり改善する塩酸プソイドエフェドリンや頭の重い感じ(頭重感)を改善する無水カフェインを配合した鼻炎薬です。
したがって、効き目にこだわりたい方や、鼻炎症状の中でも特に鼻づまりや頭の重い感じを改善したい方におすすめの商品です。
効果とリスクを見て商品を選びましょう
効果を重視するなら、第一世代抗ヒスタミン成分を配合したパブロン鼻炎カプセルSαがおすすめです。一方眠気や口のかわきなどのリスクが少ないものをお探しの方は第二世代抗ヒスタミン成分を配合した鼻炎薬がおすすめです。
もし服用後の眠気や口のかわきが少ない、第二世代抗ヒスタミン薬をお探しの方は下記の商品記事をご参考ください。
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パブロン鼻炎カプセルSαに関するQ&A
Q.何歳から服用できますか?
A.15歳から服用できます。
Q.誰でも服用できる?(妊娠中・授乳中も含めて)
下記に当てはまる方は服用できません。服用することによって現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなったりすることがあります。
・パブロン鼻炎カプセルSα又はパブロン鼻炎カプセルSαの成分でアレルギー症状を起こしたことがある人
・前立腺肥大による排尿困難の症状のある人
・高血圧、心臓病、甲状腺機能障害、糖尿病の診断を受けた人
また下記のお薬とは一緒に服用できません。
・他の鼻炎用内服薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(かぜ薬、咳止め薬、乗り物酔い薬、アレルギー用薬等)、塩酸プソイドエフェドリン又は硫酸プソイドエフェドリンを含有する内服薬、胃腸鎮痛鎮痙薬
また、下記に当てはまる方はお近くの医師や薬剤師、登録販売者に相談してください。
・医師の治療を受けている方
・妊婦または妊娠していると思われる方(産婦人科の主治医にご相談ください)
・授乳中の方
・かぜ薬、咳止め薬、鼻炎用内服薬等により、不眠、めまい、脱力感、震え、動悸を起こしたことがある人
・高熱、排尿困難の症状がある人
・緑内障、腎臓病の診断を受けた人
・モノアミン酸化酵素阻害剤(※セレギリン塩酸塩等)で治療を受けている人
※パーキンソン病の治療に用いられます
・高齢者の方
・薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある方
Q.薬剤師や登録販売者による販売が必要?
A.薬剤師もしくは登録販売者の常駐時に購入可能です。パブロン鼻炎カプセルSαは指定第2類医薬品※です。薬剤師が不在でも、登録販売者のいるドラッグストアなどで購入できます。※2020年1月時点
Q.ECサイトなどネットで購入することはできる?
A.通販サイトなどで購入できます。
参考資料
・パブロン鼻炎カプセルSα/製品詳細/大正製薬製品カタログ
・パブロン鼻炎カプセルSα小児用/製品詳細/大正製薬製品カタログ
・パブロン鼻炎速溶錠EX/製品詳細/大正製薬製品カタログ
執筆者 / ファクトチェック / 監修者
Yosuke Fukuoka
【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。