特定保健用食品(以下トクホ)の中でも、比較的認知されている種類と言えば「お茶」ではないでしょうか?CMでも見たことのある人もおり、生活に取り入れている人も多いかもしれません。
そんなトクホのお茶ですが、みなさんはどのくらいの種類をご存じでしょうか?実はトクホのお茶関連の商品はたくさんあります。
今回はトクホのお茶の種類や選び方について紹介しています。用途ごとにまとめているため、商品選びの参考にしてみてください。
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トクホのお茶の選び方
トクホとは『健康の維持・増進に役立つことが科学的に証明され、消費者庁に認められた食品』です。つまり、国の審査を受けて認められた商品です。
それぞれ関与成分が含まれており、関与成分の働きにより「何の」健康の維持・増進に役立つかが異なってきます。そのため、トクホのお茶を選ぶ際は自分の求める『用途』に合わせるようにしましょう。
また、続けることも重要なポイントです。続けるために自分に合う商品の味や価格帯なども見てみましょう。
用途別に紹介
トクホの用途には以下があげられます。
この中でお茶として商品化されているものをいくつか紹介します。自分に合うものや気になるものを探してみてください。
おなかの調子を整える食品
日田天領水 食物繊維入りのお茶
日田天領水で淹れた食物繊維入りのお茶です。水溶性食物繊維である「難消化性デキストリン」を1本(300g)あたり5g含んでいます。この量はレタスなら約500g(1個半程度)に相当します。
関与成分:難消化性デキストリン 5g
サトウ烏龍茶
市販薬も手掛ける佐藤製薬の商品「サトウ烏龍茶」です。温かくても冷たくてもおいしくいただける商品で、おなかの調子を整える難消化性デキストリン(食物繊維として)を5g含んでいます。
関与成分:難消化性デキストリン 5g
血圧が高めの方の食品
胡麻麦茶
サントリーの商品「胡麻麦茶」。毎日無理なく飽きずに飲める味を目指した結果、大麦・はと麦・大豆・黒胡麻を使用し、風味豊かなブレンド茶となっています。また、胡麻麦茶は日本人間ドック健診協会から推薦を受けている商品です。
関与成分:ゴマペプチド 0.16mg(350mlあたり)
ゴマペプ茶
こちらもサントリーの商品「ゴマペプ茶」。香ばしく、ほのかに甘みのある味わいに仕上げた缶タイプの商品です。胡麻麦茶同様に、日本人間ドック健診協会から推薦を受けています。
関与成分:ゴマペプチド 0.16mg(190gあたり)
緑の抑茶(血圧)
佐藤園の商品「緑の抑茶(血圧)」。カボチャ由来の成分「GABA(ギャバ)」で血圧の上昇を穏やかにしてくれます。持ち運び便利なスティックタイプで、水にもお湯にもさっと溶けてくれる粉末タイプです。
関与成分:γ-アミノ酪酸(GABA) 20mg
血糖値が気になり始めた方の食品
からだすこやか茶W
コカ・コーラの商品「からだすこやか茶W」。①脂肪の吸収を抑える②糖の吸収をおだやかにする、このWの働きを持っています。耳に残るCMでもおなじみの商品です。
関与成分:難消化性デキストリン 5mg
ヤクルト蕃爽麗茶
ヤクルトの商品「ヤクルト蕃爽麗茶」。蕃爽麗茶はノンカフェインで、グァバの実の抽出物を加えて甘みと酸味を増やし、飲みやすくしています。
関与成分:グァバ葉ポリフェノール70㎎以上(200ml当たり)
クロスタニンのお茶
日健総本社の商品「クロスタニンのお茶」。健康茶にありがちな特別な風味はなく、緑茶そのままの味わいで飲用できます。
関与成分:難消化性デキストリン(食物繊維として) 6.0g
体脂肪が多めの方の食品
特茶 TOKUCHA
サントリーの商品「特茶 TOKUCHA」。「伊右衛門 特茶」は、トクホ飲料史上で初めて脂肪の「分解」に着目した、体脂肪を減らすのを助ける特定保健用食品です。「玉露」や「釜炒り茶葉」を使用し、トクホ飲料でありながらも、緑茶の上質な味わいを実現することで、毎日飲み飽きない味わいが特徴です。また、ほうじ茶、ジャスミン茶、カフェインゼロと種類も豊富です。
関与成分:ケルセチン配糖体(イソクエルシトリンとして) 110mg
黄金烏龍茶
伊藤園の商品「黄金烏龍茶」。烏龍茶葉のなかでも希少茶葉“黄金桂”と“鉄観音”を100%使用した、美しい黄金色の水色(すいしょく)の烏龍茶飲料です(黄金桂8割、鉄観音2割使用)。キンモクセイのような香りが特長の黄金桂に、白桃を思わせる甘い香りが特長の鉄観音をブレンドし、優雅な香りとすっきりとした味わいです。
関与成分:茶カテキン 197mg
黒烏龍茶OTPP
サントリーの商品「黒烏龍茶OTPP」。“ウーロン茶重合ポリフェノール”を豊富に含んだ、脂肪の吸収を抑え、体に脂肪がつきにくくなる特定保健用食品*のウーロン茶です。
独自の製法で、カフェイン量を増やさずに、効能成分“ウーロン茶重合ポリフェノール”を含有させたウーロン茶です。
関与成分:ウーロン茶重合ポリフェノール(OTPP) 70mg
カテキン緑茶
伊藤園の商品「カテキン緑茶」。茶葉から抽出した茶カテキンを含有し、「血中コレステロールを減らす」「脂肪の吸収を抑え体脂肪がつきにくい」の2つの働きをもつ特定保健用食品の緑茶飲料です。食事と一緒にお楽しみいただけるよう、苦渋みを抑えておいしく飲める点が特徴です。
関与成分:茶カテキン197㎎(500ml当たり)
内臓脂肪が気になる方の食品
ヘルシア緑茶α
花王の商品「ヘルシア緑茶α」。茶カテキン配合で内臓脂肪を減らすのを助けてくれます。ヘルシア緑茶には「うまみ贅沢仕立て」という商品もあり、3種の茶葉で豊かな味わいが特徴です。
関与成分:茶カテキン 540mg
上手に使用するには?
今回は用途ごとに商品を紹介してきました。まずは、自分の求める「用途」に合う商品を選びましょう。
また、“食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。”と商品に記載されているように、基本は食生活など生活習慣を整えることが最優先です。トクホなどの健康食品は補助の役割であることは認識しておきましょう。
参考文献
https://www.jhnfa.org/tokuho2022/index.html?pNo=1
執筆者 / ファクトチェック / 監修者
Nobuhiro Nagao
病院薬剤師として6年勤務。主にがん領域を経験。
現在は調剤薬局にて経営者かつ薬剤師として地域の健康サポートに取り組んでいます。
また、webライターとしてOTCやセルフメディケーションについて正しい医療情報を発信し、悩みを解消できる記事作成に励んでいます。
一緒にセルフメディケーションについて知識を増やしていきましょう。
Yosuke Fukuoka
【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。