耳まわりの痛みにはミーミエイド。マスク生活のストレス解消の一つに

新型コロナウイルス感染症が世の中に流行し、私たちが日常生活を送る上でマスクは手放せないものとなりました。

外出時や勤務時など外出する場合はマスクを着用していることがほとんどであり、一日中マスクを使用している方も多くいるはずです。

マスクによって感染予防を行う一方で、マスクによる肌トラブルを抱えるようになった方もいるのではないでしょうか。

そこで、今回はマスクによる肌トラブルの一つに挙げられる「耳の痛み」に効果のある小林製薬から発売された「ミーミエイド」という商品を解説していきます。

長期のマスク着用による不満や問題点

マスクする女性

長期間マスクを着用していることで、さまざまな問題を抱えるようになりました。

暑さ・息苦しさ

マスクをすることで暑さや息苦しさを夏以外にも感じるのではないでしょうか。マスクの中に自分の息がとどまるため、年間通して暑さや息苦しさを感じてしまいます。

肌のかゆみや荒れ

長期のマスク着用による不満は、暑さや息苦しさだけではなく「肌の悩み」をあげる方も多いのではないでしょうか。「ニキビや吹き出物が増えた」「肌がカサつく」「肌がかゆい」などの肌トラブルを抱える方も多くいます。

耳まわりの肌トラブル

一年中そして一日中マスクをしていると、耳にゴムひもが当たります。その結果、耳の付け根が痛くなったり、耳の付け根から血が出たりする方もいます。

耳まわりの肌トラブルには「ミーミエイド」

柔らかいゴムひもを使用するなど耳が痛くならないように作られている商品も数多く販売されていますが、長期間使用することでどうしても耳が痛くなってしまう方もいるのではないでしょうか。そのようなときにおすすめとなる製品が、小林製薬が発売した「ミーミエイド」です。

ミーミエイドとは

ミーミエイドは小林製薬が2020年10月に発売した塗り薬で、第2類医薬品となっています。1日数回、塗布して使用します。

どんな効果があるの?

ミーミエイドは抗炎症成分抗ヒスタミン成分を含み、赤みかゆみを鎮める効果があります。それに加え殺菌成分も含まれており、肌トラブルの原因菌を殺菌します。その結果、つらい耳まわりの肌トラブルを改善します。

他にも、あせもやおむつかぶれに使用できる商品となっています。

ステロイドは入っているの?各成分を解説

肌に使用する医薬品において、ステロイド成分を配合しているか気になるのではないでしょうか。

ミーミエイドにステロイド成分は含まれていません。しかしステロイド以外の抗炎症成分が肌トラブルを解消します。

ここではミーミエイドに含まれている成分を詳しく解説してきます。

ウフェナマート(抗炎症成分)

ウフェナマートは非ステロイド性の抗炎症成分です。皮膚の赤みや腫れ、痛みやかゆみなどの炎症による症状を和らげます。

グリチルレチン酸(抗炎症成分)

生薬カンゾウ由来の成分で、抗炎症成分です。赤みや炎症を鎮めます

ジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン成分)

ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン成分でかゆみの発生を抑えます。主に風邪薬や鼻炎薬に含まれることが多い成分であり、飲み薬の場合、眠気などの副作用がありますが、塗り薬は眠気の副作用を避けられます。

ベンゼトニウム塩化物(殺菌成分)

ベンゼトニウム塩化物は細菌や真菌類に広く抗菌力を持つ殺菌成分です。主に口腔内の消毒や抜歯後の感染予防に使われます。

トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)

トコフェロール酢酸エステルはビタミンE成分で、血管の血流改善により血行を促進し、肌の新陳代謝を助けます

クリームタイプでべたつきの少ない使用感

塗り薬には軟膏やクリームなどいくつかの種類がありますが、ミーミエイドはクリームタイプです。クリームの基材は、なめらかでのびがよく、さらっとしていてベタつきを感じにくくなっています

使用可能な年齢について

ミーミエイドはお子さんにも使用することができますが、生後28日以内の赤ちゃんには使用することができないため注意してください。

また、マスクの着用が推奨されているのは2歳以上のため、マスクによる耳の肌トラブルには使用できるということになります。

小さいお子さんに使用する場合には、口や目に入ることのないよう必ず親の目が届くところで使用し、お子さんの手の届かないところに保管するようにしましょう。

使用するうえで注意すべきこと

びっくりする女性
  • 医師の治療を受けている人
  • 薬などでアレルギー症状を起こしたことがある人
  • 湿潤やただれがひどい人

は、使用する前に医師や薬剤師又は登録販売者に相談する必要があります。

また、ミーミエイドを使用し発疹や発赤、かゆみ、腫れ、ヒリヒリとした刺激感などいつもと違う症状が現れた場合は、すぐに使用を中止し、医師や薬剤師又は登録販売者に相談しましょう。1〜2週間使用しても良くならない場合は別の疾患である可能性もありますので、医療機関を受診することをおすすめします。

耳以外の肌トラブルにおすすめの医薬品

長期間マスクを使用することで起こる肌トラブルは、耳の炎症のほか、肌荒れや乾燥もあります。

マスクによる肌荒れや乾燥を感じる方には、皮膚を保湿する医薬品がおすすめです。

ヒルマイルドクリーム

ヒルマイルドの詳細記事はこちらにて解説しております。

ベビーワセリン

ベビーワセリンの詳細記事はこちらにて解説しております。

まとめ

ミーミエイドは小林製薬が販売している耳まわりのかぶれや荒れに効果のある医薬品です。抗炎症作用や抗ヒスタミン作用、殺菌作用で痛みやかゆみを鎮めます。長い時間マスクを着用することで耳の痛みや炎症を引き起こしますが、ミーミエイドは子どもに対して安心して使用することができます。

ただし、ミーミエイドを使用して1〜2週間経っても改善しない場合は、医療機関を受診するようにしましょう。

 

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参考文献
耳まわり治療薬 ミーミエイド│製品情報│小林製薬株式会社 

執筆者 / ファクトチェック / 監修者

Author profile

Yosuke Fukuoka

薬剤師

【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。

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