仕事や家事で水を扱う機会の多い方にとって手指のひび・あかぎれは苦痛でしかありません。「悪化して痛みが増した」「薬を塗ってもすぐに落ちてしまう」など悩みも増えてしまいます。
今回はそんな水をよく使う方におすすめの手指のひび・あかびれ治療薬であるロート製薬の「メンソレータムヒビプロα」について効果や成分、さらには実際に使用した時の感想などを紹介します。
ヒビプロαとは
ヒビプロαとはメンソレータムでおなじみのロート製薬から発売されているひび・あかぎれ治療薬です。ひび割れた皮膚の修復を促す「アラントイン」や皮膚の赤みや腫れを抑える「グリチルレチン酸」など6つの有効成分がつらいひび・あかぎれを修復します。ヒビプロαはOTC医薬品の第3類医薬品※に分類され、ドラッグストアなどで購入することができます。
※2020.12.20現在
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ロート製薬から発売されているヒビプロαですが、「ヒビプロ」と名前がつく商品は他にも販売されています。
今回ご紹介するヒビプロαは主に「手」のひび・あかぎれに対しての治療薬ですが、ヒビプロKTαはかかと、ひじ、ひざの荒れやひび割れ治療薬になります。
またヒビプロlpは唇の荒れやひび割れを改善する治療薬です。さらにヒビプロ液体バンソウ膏は透明なジェルが患部を保護して外的刺激から傷口を守る絆創膏です。
ヒビプロαの効果について
ヒビプロαはひび、あかぎれ、指先・手のひらのあれ、しもやけ、ひじ・ひざ・かかとのあれに対して効果があります。
ヒビプロαの成分
ヒビプロαには指先・手のひらのあれやひび・あかぎれを治すための有効成分が6つ配合されています。
ビタミンA油
ヒビプロαにはビタミンA油が0.5%配合されています。皮膚の新陳代謝を促進して、荒れた皮膚をなめらかにします。
トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE誘導体)
ヒビプロαにはトコフェロール酢酸エステルが2%配合されています。血行を良くする働きがあり、ひび、あかぎれの回復を早めます。
アラントイン
ヒビプロαにはアラントインが0.2%配合されています。アラントインの損傷組織修復促進作用によりひび割れた皮膚の修復を助け、ひび、あかぎれを改善します。
グリチルレチン酸
ヒビプロαにはグリチルレチン酸が0.3%配合されています。抗炎症作用により、皮膚の赤みや腫れの原因になる炎症反応を抑えます。
イソプロピルメチルフェノール
ヒビプロαにはイソプロピルメチルフェノールが0.1%配合されています。殺菌作用により、皮膚を清潔に保ちます。
ジフェンヒドラミン
ヒビプロαにはジフェンヒドラミンが0.5%配合されています。抗ヒスタミン作用により、かゆみの原因になるヒスタミンの働きを抑え、ひび、あかぎれに伴うかゆみを抑えます。
実際の使用感
実際に使用してみましたが、クリームはかなり硬めでした。右側の写真がクリームを出した後に、親指で一押しした時の写真ですが、しっかりとツノが3本たちました。
また粘度がとても高く、すり込んだ時に皮膚への密着感がしっかり感じられます。そのためひび割れ部分をしっかり保護したい方や水仕事を頻繁にされる方には特に適した商品だと感じました。
薬剤師からのポイント
ひびわれ+「赤み」や「腫れ」のある人に向く
ヒビプロαには指先・手のひらのあれやひび・あかぎれを治すための有効成分が6つ配合されています。
ひび・あかぎれの修復成分である「アラントイン」をはじめ、症状の回復を早める「ビタミンE誘導体」や荒れた皮膚をなめらかにする「ビタミンA油」などがバランス良く配合されています。
特に皮膚の赤みや腫れを改善するグリチルレチン酸は他のひび・あかぎれ治療薬によって配合していない商品もあるので、つらいひび割れはもちろん、皮膚が腫れて赤くなっていたり、皮膚の荒れている方により適した商品です。
ヒビプロαは水仕事で手を酷使する方におすすめ
ヒビプロαの軟膏はワセリンをベースに作られています。ワセリンベースで作られた軟膏は水に強く、落ちにくい特徴があります。そのため、患部を保護する力が高いので水仕事でも患部をしっかり保護することができ、水に対してもしみにくくなります。
飲食業の方や美容師の方、日頃の洗濯や食器洗いなど水仕事が多い主婦の方などにおすすめの商品です。
さいごに
実際に使用して感じたのはワセリンを配合している他のひび・あかぎれ治療薬と比べ、クリームが硬く、皮膚との密着感があるので、患部を保護する力が高いと感じました。
実際にドラッグストアで相談を受けた時に、水仕事が多い方にはヒビプロαをご紹介して喜んでいただいていました。そのため、ひび割れた部分をしっかり保護、治療したい方や水仕事などで手が荒れやすい方は、ぜひ試してみてください。
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ヒビプロαに関するQ&A
Q.唇のひび割れには使用できますか?
A.唇には使用できません。唇には唇専用の治療薬ヒビプロlpがあります。
Q.1日何回塗ればいいの?
A.1日数回、適量を患部に塗布してください。
Q.ステロイドは入っていますか?
A.ヒビプロαにステロイドは入っていません。
Q.薬剤師や登録販売者による販売が必要?
A.登録販売者がいれば購入できます。
ヒビケアは第3類医薬品※です。薬剤師が不在でも、登録販売者のいるドラッグストアなどで購入できます。
※2020.12.20現在
Q.ECサイトなどネットで購入することはできる?
A.インターネットなどの通販サイトでの購入が可能です。
参考資料
・メンソレータム ヒビプロα/ロート製薬:商品情報サイト
執筆者 / ファクトチェック / 監修者
Yosuke Fukuoka
【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。