ロキソニンSに〇〇を配合したピンクの「ロキソニンSプラス」の効果とは?

よく薬局やドラッグストアで見かける、青色のパッケージ『ロキソニンS』ですが、中には隣に陳列されている『ピンク色』のパッケージも見かけたことないでしょうか?「青色と何が違うの?」「ピンク色だから女性向けなのかな?」という疑問があるかもしれません。

そこで今回は、『ピンクのロキソニンS』に含まれている成分や使い方、女性以外も使用できるかについて見ていきましょう。

ロキソニンSについて

ロキソニンSは、熱や痛みを抑える「解熱鎮痛薬」です。テレビCMやネット広告で見かけることがあるかと思います。

有効成分は「ロキソプロフェンナトリウム水和物」であり、この成分が熱や痛みの元となる「プロスタグランジン」という物質を抑えることで、症状を緩和します。

効果も比較的早い成分なので、主に頭痛や生理痛、発熱、筋肉痛に使用できます。

「酸化マグネシウム」を配合した「ロキソニンSプラス」

ロキソニンSプラスは、前述で紹介したロキソニンSの成分「ロキソプロフェンナトリウム水和物」に「酸化マグネシウム」をプラスした製品です。

では、なぜ酸化マグネシウムを配合しているのでしょうか?

胃への負担を軽減

痛みや熱を抑える「ロキソプロフェンナトリウム水和物」ですが、副作用として「胃の荒れ」「胃のむかつき」などの副作用があります。これは、解熱鎮痛薬の大半の副作用にあります。

ただ、ロキソプロフェンナトリウム水和物の場合、他の解熱鎮痛薬(NSAIDsに限る)と比較して胃への負担は軽減されています。

今回のロキソニンSプラスは、「胃への負担をより軽減する」ために「酸化マグネシウム」を配合しています。

酸化マグネシウムの成分について

調剤

酸化マグネシウムは、2つの作用があり、服用量に応じて目的が異なります。

  • 少量の場合:『胃酸の中和』することで胃への負担を軽減する作用
  • 服用量が多い場合:『腸内の水分を便に吸い寄せる』ことで、便通を促す作用

ロキソニンSプラスに含まれる酸化マグネシウムは、少量(33.3mg)のため、胃酸の中和を目的として作用します。

ロキソニンSプラスの服用に関する情報

次にロキソニンSプラスの服用に関する情報を見ていきましょう。

効能効果 – どのような症状に効く?

生理痛

ロキソニンSと同様に「頭痛」「生理痛」「歯の痛み」に速くよく効きます。

その他、「発熱」「喉の痛み」「肩こり」「筋肉痛」「神経痛」「腰痛」「打撲・ねんざ」など効果があります。

服用する量と回数

15歳以上から服用できます。『1回1錠』服用してください。

ただし、原則『1日2回まで』です(再び症状が現れた際は、4時間以上服用間隔を空けてから3回目の服用が可能です)。

副作用

よくある副作用は「胃のむかつき」「胃の痛み」です。まれに「皮膚のかゆみ」が現れることがあります。副作用が現れた場合は、病院へ受診するようにしてください。

過去にロキソニンやそのジェネリック医薬品、ロキソニンSシリーズを服用して副作用が現れた方は、医師または薬剤師に相談してください。

その他副作用につきまして、詳しくはこちらをご覧ください。

ロキソニンSプラス添付文書 

他のお薬を飲んでいる方へ

ロキソニンSプラスに含まれる「酸化マグネシウム」は、他のお薬に影響を与えやすい成分です。

医療機関へかかる際は、必ず「ロキソニンSプラス」のパッケージもしくは同封している説明書(添付文書)も持参するようにしましょう。

※市販薬の商品名では、医療機関にて成分を判断することに時間を要する場合があります。パッケージもしくは説明書を持参することで、確認作業の時間を短縮することができます。

ロキソニンSプラスも男女関係なく服用できます

ロキソニンSプラスのパッケージがピンク色ということから、女性専用の解熱鎮痛薬と思う方もいるかもしれませんが、男性も服用可能です。過去に解熱鎮痛剤を服用して、胃の調子が悪くなった方はロキソニンSプラスを試してみてはいかがでしょうか。

妊娠・授乳中の方も条件付きで服用できます

妊娠

妊娠及び授乳中の方も服用できます。ただし、購入する前に医師・歯科医師・薬剤師に相談するようにしてください。

ただし、『出産予定日が12週以内の妊娠されている方』は服用できないため注意してください。

胃が弱い方には「ロキソニンSプラス」を選びましょう

ロキソニンSプラスは、胃が弱い方におすすめです。ロキソニンSでは胃への負担が心配という方は、ロキソニンSプラスを服用しましょう。

 

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執筆者 / ファクトチェック / 監修者

Author profile

Ryo Omura

医療編集プロダクションMEDW 代表
株式会社TENTIAL メディアディレクター、リーガルチェック
理念
・誰にでもわかりやすい医療ヘルスケア情報を発信
・医療職の働き方にも自由度を。リモートワーク環境の構築
メディアから医療を変える「デジタルチーム医療」を中心に活動。
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