ピリン系解熱鎮痛成分を含んでいるセデス・ハイ。ほかの解熱鎮痛成分と何が違うのか疑問に思われる人も多いのではないでしょうか。今回の記事ではピリン系解熱鎮痛成分やセデス・ハイの特徴について解説していますのでご覧ください。
セデス・ハイとは
セデス・ハイとは解熱鎮痛作用のあるイソプロピルアンチピリン、アセトアミノフェン、その二種類の薬の働きを助けるアリルイソプロピルアセチル尿素、無水カフェインの4種類の成分が配合された薬です。
セデス・ハイの特徴
セデス・ハイはピリン系の解熱鎮痛剤であるイソプロピルアンチピリンを含んでいるため、強い痛みに効果があるといわれています。このイソプロピルアンチピリンは医療用医薬品の片頭痛治療薬(クリアミン配合錠)などにも含まれており、頭痛の鎮痛に効果的といわれています。
ピリン系の解熱鎮痛剤
解熱鎮痛剤には色々な種類がありますが、その中の一つにピリン系解熱鎮痛剤というものがあります。難しいので成分の名前の後ろ側に~ピリンとついたらピリン系なのかな?という感覚でいいと思います。(ただし、『アスピリン』はピリン系ではないことは覚えておきましょう)
このピリン系の解熱鎮痛剤は強い痛みにも効果があるといわれているのですが、人によってピリン系に強いアレルギー反応を起こす場合があるので注意が必要です。
アセトアミノフェン配合
アセトアミノフェンは小さな子供からご高齢の方まで使用することのある解熱鎮痛剤です。様々な痛みに効果があり、熱を下げる作用もあるので、幅広い症状に使う事ができる成分です。
指定第2類医薬品(第②類医薬品)
セデス・ハイは指定第2類医薬品のため医師の処方せんなどは必要なく、ドラッグストアなどで購入することができます。
セデス・ハイの効能効果・用法用量
セデス・ハイの効能効果
頭の痛み・歯の痛み・関節の痛みといった様々な痛みに効果があるとされています。詳しくはセデス・ハイの添付文書をご覧ください。
セデス・ハイの用法用量
15歳からの服用となっており、1回2錠を1日3回まで。さらに飲む間隔は4時間以上あけてください。詳しくはセデス・ハイの添付文書をご覧ください。
薬剤師からのポイント
新セデス錠との効果の比較
セデス・ハイと新セデス錠ではセデス・ハイの方にピリン系解熱鎮痛成分が含まれているので、ピリン系解熱鎮痛成分が含まれていない新セデス錠に比べてセデス・ハイの方が強い痛みに効果的といわれています。
シリーズごとに服用できる年齢が異なる
新セデス錠は7歳から服用することができますが、セデス・ハイは15歳からでなければ服用できませんのでご注意ください。
効果は高いが注意点も多い
ピリン系でアレルギー反応が現れたことのある人は服用できない
セデス・ハイに含まれるイソプロピルアンチピリンは人によってはアレルギー反応が現れる事があります。このアレルギー反応はその他のピリン系成分でアレルギー反応が現れたことのある人にもあてはまるので、ピリン系でアレルギー反応が現れたことのある人は服用しないようにしてください。
眠気を引き起こす事があるので注意が必要
セデス・ハイに含まれるアリルイソプロピルアンチピリン尿素は眠気を引き起こす事がありますので注意が必要です。
まとめ
今回はセデス・ハイについて解説しました。OTC医薬品の中でもピリン系解熱鎮痛剤成分が含まれている珍しいお薬です。様々な痛みに対して効果がありますが、それに伴い注意すべき事も多いので、この記事や添付文書を参考にしてみてください。
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参考資料
・セデス・ハイ|薬局で購入できるくすりを探す|シオノギヘルスケア (shionogi-hc.co.jp)
https://www.shionogi-hc.co.jp/wellness/medicine/sh.html
・頭痛・歯痛に効くピリン系解熱鎮痛剤「セデス・ハイ」のQ&A | シオノギヘルスケア(shionogi-hc.co.jp)
https://www.shionogi-hc.co.jp/sedes/product/sedeshigh_qa.html
・頭痛・歯痛に効くピリン系解熱鎮痛剤「セデス・ハイ」の特徴 | シオノギヘルスケア (shionogi-hc.co.jp)
https://www.shionogi-hc.co.jp/sedes/product/sedeshigh.html
執筆者 / ファクトチェック / 監修者
Nobuhiro Nagao
病院薬剤師として6年勤務。主にがん領域を経験。
現在は調剤薬局にて経営者かつ薬剤師として地域の健康サポートに取り組んでいます。
また、webライターとしてOTCやセルフメディケーションについて正しい医療情報を発信し、悩みを解消できる記事作成に励んでいます。
一緒にセルフメディケーションについて知識を増やしていきましょう。
Yosuke Fukuoka
【薬剤師】ドラッグストア薬剤師を4年間経験。その後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。